世界文学:ヨーロッパ編

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世界文学300選:時空を超える旅_目次の出し方

  1. 世界文学:ヨーロッパ編
    1. トルコ
      1. コンスタンティノープルの陥落、1453年、トルコ(塩野七生、1983年、日本)
      2. わたしの名は赤、オルハン・パムク、1998年、トルコ
      3. イスタンブール、オルハン・パムク、2003年、トルコ
      4. 無垢の博物館、オルハン・パムク、2008年、トルコ
      5. レイラの最後の10分38秒、エリフ・シャファク、2019年、トルコ
    2. ギリシア
      1. ギリシア神話、紀元前15世紀、ギリシア
      2. ギリシア人の物語、紀元前10世紀~、ギリシア(塩野七生、2015年、日本)
      3. イリアス、ホメロス、紀元前8世紀、ギリシア
      4. オデュッセイア、ホメロス、紀元前8世紀、ギリシア
      5. 歴史、ヘロドトス、紀元前443年、ギリシア
      6. オイディプス王、ソポクレス、紀元前430年、ギリシア
      7. ソクラテスの弁明、プラトン、紀元前4世紀、ギリシア
      8. 国家、プラトン、紀元前4世紀、ギリシア
      9. ニコマコス倫理学、アリストテレス、紀元前4世紀、ギリシア
    3. ブルガリア
      1. 眩暈、エリアス・カネッティ、1935年、ブルガリア
    4. ユーゴスラビア
      1. ドリナの橋、イヴォ・アンドリッチ、1945年、ユーゴスラビア
      2. 若き日の哀しみ、ダニロ・キシュ、1969年、ユーゴスラビア
    5. セルビア
      1. ドイツの歌姫、ラーザ・ラザーレヴィチ、19世紀、セルビア
    6. クロアチア
      1. バルカン・ブルース、ドゥブラヴカ・ウグレシィチ、1996年、クロアチア
    7. ウクライナ
      1. シェフチェンコ詩集、タラス・シェフチェンコ、19世紀、ウクライナ
      2. ディカーニカ近郷夜話、ウクライナ(ニコライ・ゴーゴリ、1832年、ロシア)
      3. ペンギンの憂鬱、アンドレイ・クルコフ、1996年、ウクライナ
      4. 現代ウクライナ短編集、オリガ・ホメンコ、2005年、ウクライナ
      5. ウクライナから愛をこめて、オリガ・ホメンコ、2014年、ウクライナ
      6. ウクライナ日記 国民的作家が綴った祖国激動の155日、アンドレイ・クルコフ、2015年、ウクライナ
      7. 侵略日記、アンドレイ・クルコフ、2022年、ウクライナ
    8. ルーマニア
      1. マイトレイ、ミルチャ・エリアーデ、1933年、ルーマニア
    9. ベラルーシ
      1. 戦争は女の顔をしていない、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ、1985年、ベラルーシ
    10. ポーランド
      1. 天球回転論、ニコラウス・コペルニクス、1543年、ポーランド
      2. 人形、ボレスワフ・プルス、1887-89年、ポーランド
      3. シュルツ全小説、ブルーノ・シュルツ、20世紀前半、ポーランド
      4. 灰とダイヤモンド、イェジ・アンジェイェフスキ、1948年、ポーランド
      5. ソラリス、スタニスワフ・レム、1961年、ポーランド
      6. 終わりと始まり、ヴィスワヴァ・シンボルスカ、1993年、ポーランド
      7. ワルシャワ蜂起1994、ノーマン・デイヴィス、2004年、ポーランド
      8. 逃亡派、オルガ・トカルチュク、2007年、ポーランド
    11. チェコ
      1. 変身、フランツ・カフカ、1915年、ドイツ
      2. ロボット-RUR、カレル・チャペック、1920年、チェコ
      3. 城、フランツ・カフカ、1926年、チェコ
      4. あまりにも騒がしい孤独、ボフミル・フラバル、1976年、チェコ
      5. 力なき者たちの力、ヴァーツラフ・ハヴェル、1978年、チェコ
      6. 存在の耐えられない軽さ、ミラン・クンデラ、1984年、チェコ
      7. エウロペアナ: 二〇世紀史概説、パトリク・オウジェドニーク、2001年、チェコ
    12. ハンガリー
      1. 灼熱、マーライ・シャーンドル、1942年、ハンガリー
      2. 運命ではなく、ケルテース・イムレ、1975年、ハンガリー
      3. 悪童日記、アゴタ・クリストフ、1986年、ハンガリー
    13. オーストリア
      1. モーツァルトの手紙、モーツァルト、18世紀、オーストリア
      2. 雑種植物の研究、メンデル、1866年、オーストリア
      3. 夢判断、ジークムント・フロイト、1900年、オーストリア
      4. 論理哲学論考、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン、1921年、オーストリア
      5. ラデツキー行進曲、ヨーゼフ・ロート、1932年、オーストリア
      6. モーツァルトとの散歩、オーストリア(アンリ・ゲオン、1934年、フランス)
      7. 生命とは何か、エルヴィン・シュレディンガー、1944年、オーストリア
      8. 不安 ペナルティキックを受けるゴールキーパーの…..、ペーター・ハントケ、1970年、オーストリア
      9. ピアニスト、エルフリーデ・イェリネク、1983年、オーストリア
      10. ある一生、ローベルト・ゼーターラー、2014年、オーストリア
    14. スイス
      1. アルプスの少女ハイジ、ヨハンナ・シュピリ、1980-81年、スイス
      2. 分析心理学・自我と無意識、カール・グスタフ・ユング、1922年?、スイス
      3. 魔の山、スイス(トーマス・マン、1924年、ドイツ)
      4. 失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選、フリードリヒ・デュレンマット、20世紀(戦後)、スイス
    15. ドイツ
      1. 若きウェルテルの悩み、ゲーテ、1774年、ドイツ
      2. 純粋理性批判、カント、1781年、ドイツ
      3. ファウスト、ゲーテ、1808年、ドイツ
      4. 法の哲学、ヘーゲル、1821年、ドイツ
      5. イタリア紀行、ゲーテ、1829年、ドイツ
      6. ヴォイツェク、ゲオルク・ビューヒナー、1835年頃、ドイツ
      7. ゲーテとの対話、エッケルマン、1836年、ドイツ
      8. 共産党宣言、マルクス/エンゲルス、1848年、ドイツ
      9. みずうみ、テオドール・シュトルム、1849年、ドイツ
      10. 音楽と音楽家、ロベルト・シューマン、1853年、ドイツ
      11. 資本論、マルクス、1867年、ドイツ
      12. ニーベルングの指輪、リヒャルト・ワーグナー、1876年、ドイツ
      13. 古代への情熱、シュリーマン、1870年代、ドイツ
      14. ツァラトゥストラかく語りき、フリードリヒ・ニーチェ、1885年、ドイツ
      15. ベートーヴェンの生涯、ドイツ(ロマン・ロラン、1903年、フランス)
      16. プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神、マックス・ウェーバー、1905年、ドイツ
      17. 車輪の下、ヘルマン・ヘッセ、1905年、ドイツ
      18. 相対性理論、アルベルト・アインシュタイン、1915年、ドイツ
      19. わが闘争、アドルフ・ヒトラー、1925年、ドイツ
      20. 存在と時間、マルティン・ハイデガー、1926年、ドイツ
      21. 西部戦線異状なし、エーリヒ・マリア・レマルク、1929年、ドイツ
      22. 全体主義の起源、ハンナ・アーレント、1951年、ドイツ
      23. 愛するということ、エーリッヒ・フロム、1956年、ドイツ
      24. ブリキの太鼓、ギュンター・グラス、1959年、ドイツ
      25. モモ、ミヒャエル・エンデ、1973年、ドイツ
      26. はてしない物語、ミヒャエル・エンデ、1979年、ドイツ
      27. 朗読者、ベルハント・シュリンク、1995年、ドイツ
      28. トリック、エマヌエル・ベルクマン、2016年、ドイツ
    16. イタリア
      1. ローマ人の物語、紀元前8世紀~、イタリア(塩野七生、1992年、日本)
      2. ガリア戦記、ユリウス・カエサル、紀元前1世紀、イタリア
      3. スキピオの夢、キケロ、紀元前1世紀、イタリア
      4. アエネーイス、ウェルギリウス、紀元前19年、イタリア
      5. 変身物語、オウィディウス、8年、イタリア
      6. サテュリコン、ペトロニウス、1世紀、イタリア
      7. 自省録、マルクス・アウレリウス、2世紀、イタリア
      8. 黄金の驢馬、ルキウス・アプレイウス、2世紀、イタリア
      9. 告白、アウグスティヌス、4世紀、イタリア
      10. 神曲、ダンテ・アリギエーリ、1300年頃、イタリア
      11. 東方見聞録、マルコ・ポーロ、1300年頃、イタリア
      12. デカメロン、ボッカッチョ、1349~1353年、イタリア
      13. レオナルド・ダ・ヴィンチ、15世紀、イタリア(ウォルター・アイザックソン、2017年、アメリカ)
      14. ダ・ヴィンチの手記、レオナルド・ダ・ヴィンチ、15世紀、イタリア
      15. ミケランジェロの生涯、15世紀、イタリア(ロマン・ロラン、1906年、フランス)
      16. チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷、15世紀末~16世紀初頭、イタリア(塩野七生、1970年、日本)
      17. 君主論、ニッコロ・マキアヴェッリ、1532年、イタリア
      18. 天文対話、ガリレオ・ガリレイ、1632年、イタリア
      19. ローマ帝国衰亡史、イタリア(エドワード・ギボン、1776年、イギリス)
      20. 海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年、697~1797年、イタリア(塩野七生、1980年、日本)
      21. 19世紀イタリア怪奇幻想短篇集、19世紀、イタリア
      22. 月を見つけたチャウラ―ピランデッロ短篇集、ルイジ・ピランデルロ、19世紀末~20世紀前半、イタリア
      23. タタール人の砂漠、ディーノ・ブッツァーティ、1940年、イタリア
      24. まっぷたつの子爵、イタロ・カルヴィーノ、1952年、イタリア
      25. 山猫、ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサ、1958年、イタリア
      26. 薔薇の名前、ウンベルト・エーコ、1980年、イタリア
      27. インド夜想曲、アントニオ・タブッキ、1984年、イタリア
      28. ヴェネツィア 水の迷宮の夢、イタリア(ヨシフ・ブロツキー、1992年、アメリカ)
      29. ダリオ・フォー喜劇集、ダリオ・フォー、20世紀、イタリア
      30. もうすぐ絶滅するという紙の書物について、ウンベルト・エーコ(イタリア)、ジャン=クロード・カリエール(フランス)、2011年
      31. 帰れない山、パオロ・コニェッティ、2017年、イタリア
    17. フランス
      1. 方法序説、ルネ・デカルト、1637年、フランス
      2. パンセ、ブレーズ・パスカル、1670年、フランス
      3. マノン・レスコー、アベ・プレヴォ―、1731年、フランス
      4. 法の精神、モンテスキュー、1748年、フランス
      5. カンディード、ヴォルテール、1759年、フランス
      6. 社会契約論、ジャン=ジャック・ルソー、1762年、フランス
      7. 運命論者ジャックとその主人、ドゥニ・ディドロ、1796年、フランス
      8. 悪徳の栄え、マルキ・ド・サド、1797-1801年、フランス
      9. 赤と黒、スタンダール、1830年、フランス
      10. ゴリオ爺さん、オノレ・ド・バルザック、1835年、フランス
      11. パルムの僧院、スタンダール、1839年、フランス
      12. 三銃士、アレクサンドル・デュマ・ペール、1844年、フランス
      13. カルメン、メリメ、1845年、フランス
      14. 椿姫、デュマ・フィス、1848年、フランス
      15. 愛の妖精、ジョルジュ・サンド、1849年、フランス
      16. ショパンの手紙、フレデリック・ショパン、19世紀、フランス
      17. ドラクロワの日記、ウジェーヌ・ドラクロワ、19世紀、フランス
      18. 葬送、19世紀前半、フランス(平野啓一郎、2002年、日本)
      19. ボヴァリー夫人、ギュスターヴ・フロベール、1856年、フランス
      20. 悪の華、シャルル・ピエール・ボードレール、1857年、フランス
      21. レ・ミゼラブル、ビクトル・ユゴー、1862年、フランス
      22. 海底二万里、ジュール・ヴェルヌ、1870年、フランス
      23. 八十日間世界一周、ジュール・ヴェルヌ、1872年、フランス
      24. 昆虫記、ファーブル、1878年、フランス
      25. 脂肪の塊、ギ・ド・モーパッサン、1880年、フランス
      26. ノアノア、ポール・ゴーギャン、1901年、フランス
      27. 科学と仮説、アンリ・ポアンカレ、1908年、フランス
      28. オペラ座の怪人、ガストン・ルル―、1910年、フランス
      29. 失われた時を求めて、マルセル・プルースト、1913年、フランス
      30. 田園交響楽、アンドレ・ジッド、1919年、フランス
      31. 夜間飛行、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ、1931年、フランス
      32. 嘔吐、ジャン=ポール・サルトル、1938年、フランス
      33. 異邦人、アルベルト・カミュ、1942年、フランス
      34. 星の王子様、サン=テグジュペリ、1943年、フランス
      35. ペスト、アルベルト・カミュ、1947年、フランス
      36. 悲しみよこんにちは、フランソワーズ・サガン、1954年、フランス
      37. シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店、シルヴィア・ビーチ、1956年、フランス
      38. 野生の思考、クロード・レヴィ=ストロース、1962年、フランス
      39. デュシャンは語る、マルセル・デュシャン、1966年、フランス
      40. 暗いブティック通り、パトリック・モディアノ、1978年、フランス
      41. 農耕詩、クロード・シモン、1981年、フランス
      42. 愛人 ラマン、マルグリット・デュラス、1984年、フランス
      43. 黄金探索、J・M・G・ル・クレジオ、1985年、フランス
      44. シンプルな情熱、アニー・エルノー、1991年、フランス
      45. フランスの遺言書、アンドレイ・マキーヌ、1995年、フランス
      46. 太陽王の使者、ジャン=クリストフ・リュファン、1997年、フランス
      47. 悲しみを聴く石、アティーク・ラヒーミー、2008年、フランス
      48. 三人の逞しい女、マリ―・ンディアイ、2009年、フランス
      49. 地図と領土、ミシェル・ウェルベック、2010年、フランス
      50. HHhHプラハ、1942年、ローラン・ビネ、2010年、フランス
      51. ヌヌ 完璧なベビーシッター、レイラ・スリマニ、2016年、フランス
      52. 三つ編み、レティシア・コロンバニ、2017年、フランス
      53. 人類の深奥に秘められた記憶、モアメド・ムブガル・サール、2021年、フランス
    18. スペイン
      1. ドン・キホーテ、セルバンデス、1605年、スペイン
      2. パスクアル・ドゥアルテの家族、カミーロ・ホセ・セラ、1942年、スペイン
      3. アルファンウイ、ラファエル・サンチェス・フェルロシオ、1951年、スペイン
      4. 用水路の妖精たち、フランシスコ・ウンブラル、1976年、スペイン
      5. 仔羊の頭、フランシスコ・アヤラ、1978年、スペイン
      6. そよ吹く南風にまどろむ、ミゲル・デリーベス、20世紀、スペイン
      7. 風の影、カルロス・ルイス・サフォン、2001年、スペイン
      8. アコーディオン弾きの息子、ベルナルド・アチャーガ、2003年、スペイン
    19. ポルトガル
      1. ペソアと歩くリスボン、フェルナンド・ペソア、1925年、ポルトガル
      2. 供述によるとペレイラは…、ポルトガル(アントニオ・タブッキ、1994年、イタリア)
      3. 白の闇、ジョゼ・サラマーゴ、1995年、ポルトガル
      4. ガルヴェイアスの犬、ジョゼ・サラマーゴ、2018年和訳版刊行、ポルトガル
    20. ベルギー
      1. 死都ブリュージュ、ジョルジュ・ローデンバック、1892年、ベルギー
      2. ペレアスとメリザンド、モーリス・メーテルリンク、1892年、ベルギー
      3. 青い鳥、モーリス・メーテルリンク、1908年、ベルギー
      4. 残念な日々、ディミトリ・フェルフルスト、2006年、ベルギー
      5. フランダースの声 現代ベルギーアンソロジー、2013年和訳版刊行、ベルギー
    21. オランダ
      1. 痴愚神礼讃、デジデリウス・エラスムス、1511年、オランダ
      2. エチカ、バールーフ・デ・スピノザ、1677年、オランダ
      3. ゴッホの手紙、ヴィンセント・ファン・ゴッホ、19世紀、オランダ
      4. アンネの日記、アンネ・フランク、1947年、オランダ
      5. 天国の発見、ハリー・ムリシュ、1992年、オランダ
      6. 不快な夕闇、マリーケ・ルカス・ライネフェルト、2018年、オランダ
      7. ある犬の飼い主の一日、サンダー・コラールト、2019年、オランダ
    22. イギリス
      1. アーサー王物語、トマス・マロリー、1485年、イギリス
      2. 夏の夜の夢、ウィリアム・シェイクスピア、1595-96年、イギリス
      3. ロミオとジュリエット、ウィリアム・シェイクスピア、1595-96年、イギリス
      4. ヴェニスの商人、ウィリアム・シェイクスピア、1596-97年、イギリス
      5. ハムレット、ウィリアム・シェイクスピア、1603年、イギリス
      6. オセロー、ウィリアム・シェイクスピア、1604年、イギリス
      7. リア王、ウィリアム・シェイクスピア、1605年、イギリス
      8. マクベス、ウィリアム・シェイクスピア、1606年、イギリス
      9. リヴァイアサン、トマス・ホッブズ、1651年、イギリス
      10. 失楽園、ミルトン、1667年、イギリス
      11. ロビンソン・クルーソー、ダニエル・デフォー、1719年、イギリス
      12. トム・ジョウンズ、ヘンリー・フィールディング、1749年、イギリス
      13. 国富論、アダム・スミス、1776年、イギリス
      14. 人口論、トマス・ロバート・マルサス、1798年、イギリス
      15. 高慢と偏見、ジェーン・オースティン、1813年、イギリス
      16. フランケンシュタイン、メアリー・シェリー、1818年、イギリス
      17. オリバー・ツイスト、チャールズ・ディケンズ、1837-39年、イギリス
      18. 嵐が丘、エミリー・ブロンテ、1847年、イギリス
      19. クリスマス・キャロル、チャールズ・ディケンズ、1843年、イギリス
      20. デイヴィッド・コパフィールド、チャールズ・ディケンズ、1850年、イギリス
      21. 二都物語、チャールズ・ディケンズ、1859年、イギリス
      22. 種の起源、チャールズ・ダーウィン、1859年、イギリス
      23. 自由論、ジョン・スチュアート・ミル、1859年、イギリス
      24. 不思議の国のアリス、ルイス・キャロル、1865年、イギリス
      25. ジキル博士とハイド氏、スティーブンソン、1886年、イギリス
      26. 緋色の研究(シャーロック・ホームズ)、コナン・ドイル、1887年、イギリス
      27. 闇の奥、ジョセフ・コンラッド、1899年、イギリス
      28. 月と六ペンス、サマセット・モーム、1916年、イギリス
      29. ダロウェイ夫人、ヴァージニア・ウルフ、1925年、イギリス
      30. アクロイド殺し、アガサ・クリスティー、1926年、イギリス
      31. 失われた地平線、ジェームズ・ヒルトン、1933年、イギリス
      32. オリエント急行殺人事件、アガサ・クリスティー、1934年、イギリス
      33. 雇用・利子および貨幣の一般理論、ジョン・メイナード・ケインズ、1936年、イギリス
      34. レベッカ、ダフニ・デュ・モーリエ、1938年、イギリス
      35. そして誰もいなくなった、アガサ・クリスティー、1939年、イギリス
      36. 動物農場、ジョージ・オーウェル、1945年、イギリス
      37. 1984年、ジョージ・オーウェル、1949年、イギリス
      38. 指輪物語、J・R・R・トールキン、1954年、イギリス
      39. 第二次大戦回顧録、ウィンストン・チャーチル、1948-1954年、イギリス
      40. 世界十大小説、サマセット・モーム、1954年、イギリス
      41. 時計仕掛けのオレンジ、アンソニー・バージェス、1962年、イギリス
      42. ビートルズ全詩集、1960-1970年、イギリス(2000年、日本)
      43. 利己的な遺伝子、リチャード・ドーキンス、1976年、イギリス
      44. 星を継ぐもの、ジェイムズ・P・ホーガン、1977年、イギリス
      45. 銀河ヒッチハイクガイド、ダグラス・アダムス、1979年、イギリス
      46. ホーキング 宇宙を語る、スティーブン・ホーキング、1988年、イギリス
      47. 日の名残り、カズオ・イシグロ、1989年、イギリス
      48. ハリーポッターと賢者の石、J・K・ローリング、1997年、イギリス
      49. アムステルダム、イアン・マキューアン、1998年、イギリス
      50. フェルマーの最終定理、サイモン・シン、2000年、イギリス
      51. ロゼッタストーン解読、レスリー・アドキンズ&ロイ・アドキンズ、2001年、イギリス
      52. わたしを離さないで、カズオ・イシグロ、2005年、イギリス
      53. 宇宙創成、サイモン・シン、2006年、イギリス
      54. 量子革命: アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突、マンジット・クマール、2009年、イギリス
      55. ライフシフト、リンダ・グラットン、2016年、イギリス
      56. クララとお日さま、カズオ・イシグロ、2021年、イギリス
    23. アイルランド
      1. ガリヴァー旅行記、ジョナサン・スウィフト、1726年、アイルランド
      2. ドリアン・グレイの肖像、オスカー・ワイルド、1890年、アイルランド
      3. サロメ、オスカー・ワイルド、1893年、アイルランド
      4. 真面目が肝心、オスカー・ワイルド、1895年、アイルランド
      5. ドラキュラ、ブラム・ストーカー、1897年、アイルランド
      6. ピグマリオン、ジョージ・バーナード・ショー、1913年、アイルランド
      7. ダブリナーズ、ジェイムス・ジョイス、1914年、アイルランド
      8. ユリシーズ、ジェイムス・ジョイス、1918年、アイルランド
      9. ゴドーを待ちながら、サミュエル・べゲット、1952年、アイルランド
      10. 海に帰る日、ジョン・バンヴィル、2005年、アイルランド
      11. グリーン・ロード、アン・エンライト、2015年、アイルランド
      12. カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ、サリー・ルーニー、2017年、アイルランド
    24. 北アイルランド
      1. ミルクマン、アンナ・バーンズ、2018年、北アイルランド
    25. スコットランド
      1. ラナーク―四巻からなる伝記、アラスター・グレイ、1981年、スコットランド
      2. スコットランド物語、ナイジェル・トランター、1987年、スコットランド
      3. シャギー・ベイン、ダグラス・スチュアート、2020年、スコットランド
    26. ウェールズ
      1. 息をひそめて、トレッツァ・アッツォパルディ、2000年、ウェールズ
      2. 荊の城、サラ・ウォーターズ、2002年、ウェールズ
    27. アイスランド
      1. 北欧神話と伝説、12~13世紀、アイスランド
    28. ノルウェー
      1. 人形の家、ヘンリック・イプセン、1879年、ノルウェー
      2. オスロ警察殺人捜査課特別班 アイム・トラベリング・アローン、サムエル・ビョルク、2013年、ノルウェー
    29. デンマーク
      1. 童話集、アンデルセン、1835〜1866年、デンマーク
      2. 死に至る病、キルケゴール、1849年、デンマーク
      3. 王の没落、ヨハネス・ヴィルヘルム・イェンセン、1900-01年、デンマーク
    30. スウェーデン
      1. ニルスの不思議な旅、セルマ・ラーゲルレーヴ、1906-07年、スウェーデン
      2. 長くつ下のピッピ、アストリッド・リンドグレーン、1945年、スウェーデン
      3. 悲しみのゴンドラ、トーマス・トランストロンメル、1996年、スウェーデン
      4. ファクトフルネス、ハンス・ロスリング、2018年、スウェーデン
    31. フィンランド
      1. カレワラ、エリアス・リョンロート、1849年、フィンランド
      2. ムーミン谷の彗星、トーベ・ヤンソン、1946年、フィンランド
      3. 四人の交差点、トンミ・キンヌネン、2014年、フィンランド
    32. エストニア
      1. 蝶男:エストニア短編小説集、メヒス・ヘインサー、2022年和訳版刊行、エストニア
    33. ジョージア
      1. 僕とおばあさんとイリコとイラリオン、ノダル・ドゥンバゼ、1959年、ジョージア
    34. ロシア
      1. スペードの女王、アレクサンドル・プーシキン、1834年、ロシア
      2. 鼻、ニコライ・ゴーゴリ、1842年、ロシア
      3. はつ恋、イワン・ツルゲーネフ、1860年、ロシア
      4. 戦争と平和、トルストイ、1865年、ロシア
      5. 罪と罰、ドストエフスキー、1866年、ロシア
      6. アンナ・カレーニナ、トルストイ、1877年、ロシア
      7. カラマーゾフの兄弟、ドストエフスキー、1880年、ロシア
      8. かもめ、アントン・チェーホフ、1896年、ロシア
      9. イワン・デニーソヴィチの一日、アレクサンドル・ソルジェニーツィン、1962年、ロシア
      10. レクイエム、アンナ・アフマートヴァ、1963年、ロシア
      11. 巨匠とマルガリータ、ミハイル・ブルガーコフ、1967年、ロシア
      12. ソーネチカ、リュドミラ・ウリツカヤ、1993年、ロシア
      13. 手紙、ミハイル・シーシキン、2010年、ロシア
      14. 五月の雪、クセニア・メルニク、2014年、ロシア
      15. ディープ・シンキング 人工知能の思考を読む、ガルリ・カスパロフ、2017年、ロシア

世界文学:ヨーロッパ編

トルコ

コンスタンティノープルの陥落、1453年、トルコ(塩野七生、1983年、日本)

西欧と東欧、新興と斜陽、イスラムとキリストの戦いを通じて、世界史上の重要な転換点を描く。

わたしの名は赤、オルハン・パムク、1998年、トルコ

オスマン帝国の首都イスタンブルを舞台に、イスラムと西洋の二大文明が衝突。細密画師が殺される事件を描いた極上のミステリー。作者は2006年ノーベル文学賞受賞。

イスタンブール、オルハン・パムク、2003年、トルコ

喪われたオスマン・トルコの栄華と自らの過去を織り合わせながら、「憂愁」に満ちた街イスタンブールを描いた。トルコを代表する写真家アラ・ギュレルの作品を中心に写真二〇九枚も収録。

無垢の博物館、オルハン・パムク、2008年、トルコ

富裕層の青年の、遠縁の女性に対する妄念的な愛情が、イスタンブールを舞台に1975年からの10年間を中心として30年にわたって描かれる。作中の「無垢の博物館」は現実と連動しイスタンブールで実際に運営されている。

レイラの最後の10分38秒、エリフ・シャファク、2019年、トルコ

イスタンブールの路地裏で娼婦が息絶えようとしていた。死後も続く10分38秒間の意識の中で、彼女は5人の友人とひとりの最愛の人と過ごした日々を思い出す。2019年ブッカー賞最終候補。

ギリシア

ギリシア神話、紀元前15世紀、ギリシア

古代ギリシアの神々や英雄の愛憎劇を集めた伝説的な文化遺産。

原典的位置づけとしてはこの2冊。
  • 神統記、ヘシオドス、紀元前700年:ホメロスと並ぶ最古の詩人によるギリシア神話、宇宙論のもっとも基本的な原典
  • ギリシア神話、アポロドーロス、1世紀:純粋に古いギリシアの著述を典拠とした、ギリシア神話の系統的・包括的理解に絶好の書

ギリシア人の物語、紀元前10世紀~、ギリシア(塩野七生、2015年、日本)

古代ギリシアで民主政がどのように生まれ機能したか、さらには現代民主主義の意義までを問う歴史長編。

イリアス、ホメロス、紀元前8世紀、ギリシア

英雄アキレウスの怒りをテーマにトロイア戦争を描いた古代ギリシアの叙事詩。

オデュッセイア、ホメロス、紀元前8世紀、ギリシア

トロイア戦争後、英雄オデュッセウスが故郷イタケーへ帰還する旅を描いた古代ギリシアの叙事詩。

歴史、ヘロドトス、紀元前443年、ギリシア

ペルシャ戦争を中心にギリシアや東方諸国の歴史も記録。ヘロドトスは世界初の歴史家。

オイディプス王、ソポクレス、紀元前430年、ギリシア

予言「父を殺し母と結婚する」に立ち向かうオイディプス王の物語。古代ギリシア悲劇の最高傑作。

ソクラテスの弁明、プラトン、紀元前4世紀、ギリシア

ソクラテスは法廷で無罪を弁明するが死刑判決を受ける。哲学の価値と正義について問いかける。

国家、プラトン、紀元前4世紀、ギリシア

理想の政治を探求する哲学者たちの対話。正義の本質や政治哲学について考察する。

ニコマコス倫理学、アリストテレス、紀元前4世紀、ギリシア

アリストテレスの教えを息子のニコマコスが編纂。倫理的に正しい生き方を論じた哲学書。

ブルガリア

眩暈、エリアス・カネッティ、1935年、ブルガリア

書物に人生を捧げる中年学者が、無知な女性との結婚を機に研究生活を侵されていく様をグロテスクに描いた。トーマス・マンにその氾濫する想像力と構想筆致を驚嘆させた作品。作者は1981年ノーベル文学賞受賞。

ユーゴスラビア

ドリナの橋、イヴォ・アンドリッチ、1945年、ユーゴスラビア

ボスニアの古い橋と、橋の上を去来する人間たちの運命を400年にわたって描いた、東欧最大の作家による歴史小説。作者は1961年ノーベル文学賞受賞。

若き日の哀しみ、ダニロ・キシュ、1969年、ユーゴスラビア

第二次世界大戦中に少年時代を送った作者が、その少年時代を叙情とアイロニーに満ちた筆致で描いた自伝的連作短編集。

セルビア

ドイツの歌姫、ラーザ・ラザーレヴィチ、19世紀、セルビア

ドイツに留学したエリート医学生の西欧との出逢い、東欧との疎隔とその葛藤を描いた自叙伝的作品。計6作の中短編を本邦初訳。

クロアチア

バルカン・ブルース、ドゥブラヴカ・ウグレシィチ、1996年、クロアチア

旧ユーゴスラヴィア民族紛争の最中に綴られたエッセイ集。セルビアやクロアチアなど紛争当事者である各国当局や、メディアがもたらす民族主義的な情報操作を批判した。

ウクライナ

シェフチェンコ詩集、タラス・シェフチェンコ、19世紀、ウクライナ

近代ウクライナ語によるウクライナ文学の始祖と評価されている、国民的詩人の作品集。理不尽な民族的抑圧への怒りと嘆き、帝国ロシアに対する痛烈な批判,同郷人への訴え,弱者に寄せる限りない慈しみをうたう。

ディカーニカ近郷夜話、ウクライナ(ニコライ・ゴーゴリ、1832年、ロシア)

ロシアの作家としてしられているが、出身はウクライナの作者による短編集。故郷ウクライナの民俗を色濃く反映しており、作者の出世作となった。

ペンギンの憂鬱、アンドレイ・クルコフ、1996年、ウクライナ

ソ連崩壊後の新生国家ウクライナの首都キエフを舞台に、売れない小説家と憂鬱症のペンギンを主人公とした物語。約20ヵ国語に訳されて国際的なベストセラーとなり、作者の名を一躍有名にした。

現代ウクライナ短編集、オリガ・ホメンコ、2005年、ウクライナ

ウクライナはヨーロッパの穀倉といわれるほどの豊かな大地に恵まれながら、大国ロシアのかげで長年にわたって苦しみを強いられてきた。同国の現代作家たちが、人々の心と暮らしを繊細にまた幻想的に映しだしていく16編の作品集。

ウクライナから愛をこめて、オリガ・ホメンコ、2014年、ウクライナ

ウクライナの首都キエフに生まれ、チェルノブィリ原発事故の記憶が深く心に刻まれた子供時代をすごし、日本の大学で学んだ女性がいま、忘れられない人々の思い出と故郷の魅力を日本語でつづったエッセイ。ひまわりの国と桜の国を結ぶ言葉の架け橋。

ウクライナ日記 国民的作家が綴った祖国激動の155日、アンドレイ・クルコフ、2015年、ウクライナ

ウクライナの国民的作家による「マイダン革命」勃発後半年間の記録と考察。2022年のロシアによるウクライナ侵攻の根源を伝える。

侵略日記、アンドレイ・クルコフ、2022年、ウクライナ

ウクライナの国民的作家が、2022年2月に始まったロシアとウクライナの戦争について書いたノンフィクション。戦況の激化していく同年7月までの日々の記録。

ルーマニア

マイトレイ、ミルチャ・エリアーデ、1933年、ルーマニア

イギリスの植民地カルカッタを舞台とした、タブーを超えて惹かれ合う若い男女の悲恋物語。

ベラルーシ

戦争は女の顔をしていない、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ、1985年、ベラルーシ

第二次世界大戦の独ソ戦においてソビエト連邦軍に従軍した女性たちの証言をまとめた戦争文学。作者は2015年ノーベル文学賞受賞(ジャーナリストとして初)。

ポーランド

天球回転論、ニコラウス・コペルニクス、1543年、ポーランド

地球は動いている。地動説を主張し、プトレマイオスからおよそ1400年続く天文学を覆した。ケプラー、ガリレオ、そしてニュートンへと続く「科学革命」は、この発見に始まる。

人形、ボレスワフ・プルス、1887-89年、ポーランド

19世紀の社会史を一望に収めるリアリズムと、破滅的な情熱のロマンが交錯する、ポーランド近代小説の最高峰。世界中で愉しまれる古典中の古典。

シュルツ全小説、ブルーノ・シュルツ、20世紀前半、ポーランド

ポーランドのユダヤ系作家・画家・ホロコースト犠牲者である作者の全集。戦間期ポーランドでひときわ異彩を放った作家の一人として再評価されており、現在その作品は世界十数ヶ国に翻訳されている。

灰とダイヤモンド、イェジ・アンジェイェフスキ、1948年、ポーランド

内戦が始まろうとしていた頃の4日間を、地方都市に集った人々を通じて描いた物語。第2次世界大戦末期のポーランドの姿を映し出す。

ソラリス、スタニスワフ・レム、1961年、ポーランド

惑星ソラリス。この静謐なる星は意思を持った海に表面を覆われていた。20世紀最高のSF作家の1人によるSF史上に残る名作。

終わりと始まり、ヴィスワヴァ・シンボルスカ、1993年、ポーランド

2012年に亡くなるまで、存命中の最も偉大なポーランドの詩人だと考えられていた作者の詩集。作者は1996年ノーベル文学賞受賞。

ワルシャワ蜂起1994、ノーマン・デイヴィス、2004年、ポーランド

欧州大戦全般を俯瞰しながら、ポーランド史の文脈に「蜂起」を位置づける。肉声が伝える臨場感にあふれ、抵抗運動の真実に迫る決定版。欧米各紙誌が激賞した英国の重鎮による圧巻の書。

逃亡派、オルガ・トカルチュク、2007年、ポーランド

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白水社

116の旅のエピソードから成る探求と発見の物語。「いつだって、動いているなにかは、止まっているなにかよりもすばらしい。変化は恒常よりも高潔だ」。2018年ブッカー国際賞受賞。作者は2018年ノーベル文学賞受賞。

チェコ

変身、フランツ・カフカ、1915年、ドイツ

ある朝目覚めると巨大な虫になっていた主人公とその家族の物語。疎外された人間の孤独と、疎外する側の冷酷さを描く。

ロボット-RUR、カレル・チャペック、1920年、チェコ

「ロボット」という言葉を生み出した戯曲。無限の労働力「ロボット」によって人類は苦役と貧困から解放され、真の幸福を得るはずだった。今なお多くの問いを投げかける名作。

城、フランツ・カフカ、1926年、チェコ

とある寒村の城に雇われた測量師Kがいつまで経っても城の中に入ることができずに翻弄される物語。未完の長編小説。

あまりにも騒がしい孤独、ボフミル・フラバル、1976年、チェコ

社会主義政権下の仕事で紙の本を潰しながら、時折見つかる美しい本を救い出し、そこに書かれた美しい文章を読むことを生きがいとしている主人公の物語。ミラン・クンデラと並んで20世紀チェコを代表する作者の代表作。

力なき者たちの力、ヴァーツラフ・ハヴェル、1978年、チェコ

後に大統領になる作者のエッセイ。冷戦体制下の東欧で地下出版の形で広く読まれ、その影響力は今なおとどまることを知らない。無関心に消費社会を生きる現代の私たちにも警鐘を鳴らす。

存在の耐えられない軽さ、ミラン・クンデラ、1984年、チェコ

冷戦下のチェコスロバキアを舞台に、1968年のプラハの春を題材にした恋愛小説。人間の存在の軽さと重さを問いかける。

エウロペアナ: 二〇世紀史概説、パトリク・オウジェドニーク、2001年、チェコ

現代チェコ文学を牽引する作家が20世紀ヨーロッパ史を大胆に記述。近年出たチェコ文学としては最も多い20以上の言語に翻訳された話題作。

ハンガリー

灼熱、マーライ・シャーンドル、1942年、ハンガリー

ハンガリーとウィーン、世紀末ハプスブルク帝国を舞台にした男の友情と、ひとりの女性をめぐる愛の結末。90年代末、作者は本作の国際的な成功により、20世紀の最も重要な作家のひとりに名を連ねた。

運命ではなく、ケルテース・イムレ、1975年、ハンガリー

作者が自らのナチス強制収容所体験をもとに描き出した自伝的小説。人類に多くの課題を残した20世紀最大とも言える負の遺産を、無垢な少年のまなざしを通して描き切った。作者は2002年ノーベル文学賞受賞。

悪童日記、アゴタ・クリストフ、1986年、ハンガリー

戦火の中を生き抜いた双子の天才少年が、非情な現実に出あうたびに、それをノートに克明に記す。独創的な手法と衝撃的な内容で全世界に感動と絶賛の嵐を巻き起した女性亡命作家のデビュー作。

オーストリア

モーツァルトの手紙、モーツァルト、18世紀、オーストリア

モーツァルトが家族や友人に宛てた手紙のコレクション。音楽家としての才能、情熱、葛藤が浮かび上がる。

雑種植物の研究、メンデル、1866年、オーストリア

遺伝学の基礎を築いた画期的な論文。遺伝子がどのように親から子へと受け継がれるかの基本的な枠組みを提供した。「メンデルの法則」。

夢判断、ジークムント・フロイト、1900年、オーストリア

睡眠中に見る夢から無意識下にある願望や不安を判断する「夢判断」と呼ばれる方法を唱えた。

論理哲学論考、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン、1921年、オーストリア

言語と世界の関係を明らかにし、言語が現実をどのように反映するかを解明。哲学的思考の新たな道を切り開いた。「語りえぬものについては,沈黙せねばならない」が有名。

ラデツキー行進曲、ヨーゼフ・ロート、1932年、オーストリア

オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の危機を救った「ソルフェリーノの英雄」とその子孫の運命を、オーストリア=ハンガリー帝国の没落に重ねて描く歴史小説。

モーツァルトとの散歩、オーストリア(アンリ・ゲオン、1934年、フランス)

モーツァルトの生涯をゆかりの地を訪ねながら語る随筆。モーツァルトへの熱烈な愛と、本質を捉えた的確性が魅力。小林秀雄『モオツァルト』でも言及されている本。

生命とは何か、エルヴィン・シュレディンガー、1944年、オーストリア

物理学と生物学の交差点に位置する画期的な著作。物理学の法則を用いて生命の本質を探求した。「負のエントロピー」の概念を提唱。

不安 ペナルティキックを受けるゴールキーパーの…..、ペーター・ハントケ、1970年、オーストリア

かつてサッカーのゴールキーパーだった男が、仕事をを解雇されたと解釈し、街をうろつく中で衝動的に殺人を犯す。社会に溶け込めない個人を主題とした実験的な作品。作者は2019年ノーベル文学賞受賞。

ピアニスト、エルフリーデ・イェリネク、1983年、オーストリア

アブノーマルな母に育てられた、独身のピアノ教師の物語。母と娘、男と女、社会の不条理と抑圧を描いた。2001年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞した「ピアニスト」の原作本。作者は2004年ノーベル文学賞受賞。

ある一生、ローベルト・ゼーターラー、2014年、オーストリア

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新潮社

誰に知られることもなく生きた男の、恩寵に満ちた心ゆすぶられる物語。37か国で翻訳決定。2016年国際ブッカー賞及び2017年国際ダブリン文学賞の最終候補作。

スイス

アルプスの少女ハイジ、ヨハンナ・シュピリ、1980-81年、スイス

雄大な自然を背景に、深い喪失感を抱く人々が、ひとりの少女によって人間性を回復し再生していく、愛と感動の物語。家族の絆や地域社会との共生、エコロジーな暮らしへの回帰など現代的なテーマにあふれる作品。

分析心理学・自我と無意識、カール・グスタフ・ユング、1922年?、スイス

「自我」「個人的無意識」「集合的無意識」の概念を通じて、人間の心理と行動を理解し、解釈するための新たな視点を提供。現代の心理学に大きな影響を与えた。

魔の山、スイス(トーマス・マン、1924年、ドイツ)

ハンブルク生まれの青年が、スイス高原ダヴォスのサナトリウムで7年間の療養生活を送る物語。20世紀ドイツ文学において最も影響力のある作品の一つ。作者は1929年ノーベル文学賞受賞。

失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選、フリードリヒ・デュレンマット、20世紀(戦後)、スイス

現代社会の矛盾や行き詰まりを描いた喜劇的作品によって名声を確立した、戦後スイスを代表する劇作家の作品集。

ドイツ

若きウェルテルの悩み、ゲーテ、1774年、ドイツ

婚約者のいる女性シャルロッテに恋したウェルテルが叶わぬ思いに絶望し自殺。これを真似て自殺する者が急増し社会現象になった。

純粋理性批判、カント、1781年、ドイツ

哲学史上最も影響力のある著作の一つ。認識論と形而上学の基礎を提供し、近代哲学の道を切り拓いた。

ファウスト、ゲーテ、1808年、ドイツ

知識欲に飢えた学者ファウストが悪魔メフィストと契約しあらゆる快楽と悲哀を体験。人間の欲望、罪、救済を探求した物語。

法の哲学、ヘーゲル、1821年、ドイツ

個々の自由と社会全体の調和をどのように達成するかを探求。現代社会にも関連性のある難問に深い洞察を提供する。

イタリア紀行、ゲーテ、1829年、ドイツ

美術、自然、人々の生活など、ゲーテの観察眼が光る旅行記。「ナポリを見てから死ね」。

ヴォイツェク、ゲオルク・ビューヒナー、1835年頃、ドイツ

実際に起こった殺人事件を元にした未完の戯曲。下級軍人ヴォイツェックが、浮気をした情婦のマリーを刺殺する。アルバン・ベルクのオペラ『ヴォツェック』の原作としても知られる。

ゲーテとの対話、エッケルマン、1836年、ドイツ

師匠ゲーテと過ごした9年間の対話を日記形式で綴った作品。文学、芸術、科学、人生など多岐にわたるテーマについてゲーテの深い知見が明かされる。

共産党宣言、マルクス/エンゲルス、1848年、ドイツ

労働者がなぜ虐げられているのかなど、資本主義の弊害、からくりを解き明かし、労働者の団結こそが社会を変える力であると説いた。

みずうみ、テオドール・シュトルム、1849年、ドイツ

老人となったラインハルトが、将来結婚するものと考えていた幼なじみとの初恋とその後日を回想する。若き日の甘く切ない経験を繊細な心理描写で綴った傑作。

音楽と音楽家、ロベルト・シューマン、1853年、ドイツ

天才作曲家シューマンが、ベートーヴェン、ショパン、ベルリオーズ、シューベルト、ブラームス等の天才を論じ、天才が天才を語った本。

資本論、マルクス、1867年、ドイツ

資本主義のシステムを分析し、労働者の剥削と階級闘争の概念を明確化。経済学は単なる数理モデルではなく、社会的・歴史的な文脈を持つ学問であることも強調した。

ニーベルングの指輪、リヒャルト・ワーグナー、1876年、ドイツ

世界を支配する力を持つ魔法の指輪をめぐる、神々、英雄、神話上の生物たちの戦いを描いた物語。オペラ史上最大級の作品。

古代への情熱、シュリーマン、1870年代、ドイツ

伝説の都市トロイアの存在を信じ、発掘した作者の自伝。少年の日の夢は実現し、考古学、美術史学界に莫大な貢献をした。

ツァラトゥストラかく語りき、フリードリヒ・ニーチェ、1885年、ドイツ

ニーチェの分身ツァラトゥストラが「神の死」「超人」「永劫回帰」などの思想を伝える物語。

ベートーヴェンの生涯、ドイツ(ロマン・ロラン、1903年、フランス)

ベートーヴェンの音楽と生き方を描いた伝記。作者が敬愛を込めて綴るベートーヴェン賛歌。作者は1915年ノーベル文学賞受賞。

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神、マックス・ウェーバー、1905年、ドイツ

プロテスタントの禁欲主義が資本主義の精神に適合性があったという逆説的な論理で、近代資本主義の成立を論じた。マルクス主義における「唯物論」を反証。1998年に国際社会学会が選出した「20世紀の名著トップ10」第4位。

車輪の下、ヘルマン・ヘッセ、1905年、ドイツ

周囲の期待を一身に背負い、その軋轢の中で心を踏み潰されていく少年ハンスの姿を描いた自伝的長編小説。作者は1946年ノーベル文学賞受賞。

相対性理論、アルベルト・アインシュタイン、1915年、ドイツ

時間や空間に関する考え方を示した物理学の理論。一般相対性理論は、重力が時間の流れに影響することを示しニュートン力学を覆した。特殊相対性理論は「光速不変の原理」。どちらも科学の世界で多くの実験や研究の基礎となっている。

わが闘争、アドルフ・ヒトラー、1925年、ドイツ

わが闘争(上下・続 3冊合本版)

反ユダヤおよび軍国主義へ突き進み、第二次世界大戦へ突入した作者の思考がわかる自叙伝。人種差別、反ユダヤ主義、そして暴力を正当化する内容を含んでおり、多くの国で出版が禁止されている。

存在と時間、マルティン・ハイデガー、1926年、ドイツ

存在論の歴史を解体・破壊し、「在る」ことを新たに捉えようとした作者の思想の精髄。西欧哲学の金字塔。

西部戦線異状なし、エーリヒ・マリア・レマルク、1929年、ドイツ

第一次世界大戦の西部戦線を、ドイツ軍の志願兵パウル・ボイメルの視点で描く。世界的反響を呼び起こした戦争文学の古典。

全体主義の起源、ハンナ・アーレント、1951年、ドイツ

19世紀から20世紀にかけてイタリアやドイツで出現した全体主義についての政治哲学の著作。『反ユダヤ主義』、『帝国主義』、『全体主義』の三部構成。

愛するということ、エーリッヒ・フロム、1956年、ドイツ

愛を技術とした視点が斬新。愛の本質を理解し、人間関係を深めるための洞察に満ちている心理学の名著。

ブリキの太鼓、ギュンター・グラス、1959年、ドイツ

3歳で成長を止めた主人公が半生を語る。第二次世界大戦後ドイツ文学で最も重要な作品の一つ。作者は1999年ノーベル文学賞受賞。

モモ、ミヒャエル・エンデ、1973年、ドイツ

時間泥棒と戦う少女モモの冒険を描いた物語。人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に「時間」の真の意味を問う。

はてしない物語、ミヒャエル・エンデ、1979年、ドイツ

ファンタージエン国は正体不明の〈虚無〉におかされ滅亡寸前。その国を救うには人間界から子どもを連れてくるほかない。ファンタジーはただの空想ではなく、将来を想像して備えるための力。

朗読者、ベルハント・シュリンク、1995年、ドイツ

過去に犯した罪をどのように裁き、どのように受け入れるか。ドイツ語圏の作品で初めて『ニューヨーク・タイムズ』紙のベストセラーリスト1位を獲得。39か国語に翻訳され世界的ベストセラーにもなった作品。

トリック、エマヌエル・ベルクマン、2016年、ドイツ

20世紀初頭のプラハの貧しい家の少年と、21世紀初頭のアメリカの裕福な家の少年の、2人の物語。大ベストセラーとなり17ヵ国語に翻訳された作者のデビュー長編。

イタリア

ローマ人の物語、紀元前8世紀~、イタリア(塩野七生、1992年、日本)

二千年前に地中海全域を囲む大帝国を築いたローマ人の壮大なドラマを描いた歴史長編。

ガリア戦記、ユリウス・カエサル、紀元前1世紀、イタリア

ガリア遠征の報告書。ガリア人との戦いや文化、地理について詳述し、ローマの読者にガリアの征服を知らしめた。

スキピオの夢、キケロ、紀元前1世紀、イタリア

キケロ哲学の精髄。古代ローマの大政治家スキピオが夢の中で亡き父に会い教えを受ける。

アエネーイス、ウェルギリウス、紀元前19年、イタリア

トロイアの王子アエネーアースがトロイア陥落後イタリアにたどり着くまでの旅を描いた叙事詩かつローマの建国神話。

変身物語、オウィディウス、8年、イタリア

ギリシア・ローマ神話の登場人物が動植物や星座等へ変身する古代ローマの叙事詩。ナルキッソスの水仙化やイカロスの墜落を含む。

サテュリコン、ペトロニウス、1世紀、イタリア

ローマ時代の風刺小説で、富裕な男たちの浮気や宴会、ローマ社会の腐敗を描く。本作内の『トリマルキオの饗宴』は『グレート・ギャツビー』の元ネタ。

『トリマルキオの饗宴』と『グレート・ギャツビー』の共通点(ペトロニウス、スコット・フィッツジェラルド)
『トリマルキオの饗宴』は、ペトロニウスさんによる古代ローマ(1世紀頃)の小説『サテュリコン』の中の、1つのストーリーです。『トリマルキオの饗宴』は、『グレート・ギャツビー』の元ネタになっている作品でもあります。

自省録、マルクス・アウレリウス、2世紀、イタリア

ローマ五賢帝の一人が書いた自伝的哲学書。ストア派哲学の重要な原典の一つ。

黄金の驢馬、ルキウス・アプレイウス、2世紀、イタリア

奴隷のルキウスが魔法でロバに変身してしまい、様々な試練を経て元の姿に戻る物語。ラテン文学の古典的名作。

告白、アウグスティヌス、4世紀、イタリア

青年時代の罪深い生活からキリスト教へ目覚めるまでを告白する自伝的著作。

神曲、ダンテ・アリギエーリ、1300年頃、イタリア

ダンテが古代ローマの詩人ウェルギリウスとともに地獄、煉獄、天国を旅し、人生の本質を探求する叙事詩。

東方見聞録、マルコ・ポーロ、1300年頃、イタリア

ヴェネツィアの商人かつ冒険家が四半世紀にわたりアジア諸国を旅した紀行文学。

デカメロン、ボッカッチョ、1349~1353年、イタリア

ペスト禍から逃れた若者たちが10日間の隔離生活中に物語を語り合うルネサンス期の短編小説集。

レオナルド・ダ・ヴィンチ、15世紀、イタリア(ウォルター・アイザックソン、2017年、アメリカ)

レオナルド・ダ・ヴィンチの伝記。非嫡出子だったことが人生と創造性に決定的な影響を与えた。家業を継げない(継ぐ必要がない)から芸術の道に進めたり、学校に行けない(行かなかった)から自分で考える力がついた。せつなすごい。

ダ・ヴィンチの手記、レオナルド・ダ・ヴィンチ、15世紀、イタリア

科学、数学、美術、機械工学、音楽、哲学など多岐にわたる思索と研究を記した遺稿。緻密な観察と創造的なアイデアが綴られている。

ミケランジェロの生涯、15世紀、イタリア(ロマン・ロラン、1906年、フランス)

ミケランジェロの人生と作品に焦点を当てた伝記。天才的な才能と個性が浮かび上がる。作者は1915年ノーベル文学賞受賞。

チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷、15世紀末~16世紀初頭、イタリア(塩野七生、1970年、日本)

群立する都市国家を統一し、自らの王国を目指す物語。彼の野望、行動、そして鮮烈な生涯が描かれる。

君主論、ニッコロ・マキアヴェッリ、1532年、イタリア

君主の権力維持に必要なことを議論した政治哲学書。現実主義の古典。

天文対話、ガリレオ・ガリレイ、1632年、イタリア

地動説と天動説をそれぞれ主張する二人の対話。地球の運動に対する誤った議論に答えたが、異端とされ禁書となった。

ローマ帝国衰亡史、イタリア(エドワード・ギボン、1776年、イギリス)

古代ローマの興亡を描いた古典的名著。高度な研究と文学的スタイルが際立つ。

海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年、697~1797年、イタリア(塩野七生、1980年、日本)

ローマ帝国滅亡後、自由と独立を守り続けたヴェネツィア共和国の壮大な興亡史。

19世紀イタリア怪奇幻想短篇集、19世紀、イタリア

イジーノ・ウーゴ・タルケッティの「木苺のなかの魂」、ヴィットリオ・インブリアーニの「三匹のカタツムリ」など、世紀をまたいで魅力が見直される9作家の傑作アンソロジー。

月を見つけたチャウラ―ピランデッロ短篇集、ルイジ・ピランデルロ、19世紀末~20世紀前半、イタリア

シチリア出身の作者が、突然訪れる人生の真実の瞬間を、時に苦々しく時にユーモラスに描く短篇15作。作者は1934年ノーベル文学賞受賞。

タタール人の砂漠、ディーノ・ブッツァーティ、1940年、イタリア

辺境の砦でいつ来襲するともわからない敵を待ちつつ、緊張と不安の中で青春を浪費する将校の物語。二十世紀幻想文学の世界的古典。

まっぷたつの子爵、イタロ・カルヴィーノ、1952年、イタリア

メダルド子爵はトルコ軍の大砲に左右まっぷたつに吹き飛ばされ、右半身と左半身はそれぞれ極端な〈悪〉と〈善〉となった。イタリアの国民的作家による傑作メルヘン。

山猫、ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサ、1958年、イタリア

1861年の近代イタリア統一の1年前から1910年までの、シチリア最高の名門貴族の有為転変。イタリア書評紙「この百年間に出版されたイタリアの小説の中であなたがいちばんお好きな小説は?」で1位。

薔薇の名前、ウンベルト・エーコ、1980年、イタリア

1327年のカトリック修道院を舞台に起きる怪事件の謎をフランシスコ会修道士とベネディクト会の見習修道士が解き明かしていく。全世界で5500万部を超える世界的なベストセラー。

インド夜想曲、アントニオ・タブッキ、1984年、イタリア

失踪した友人を探してインド各地を旅する主人公の前に現れる幻想と瞑想に充ちた世界など、イタリア文学の鬼才が描く十二の夜の物語。インドの深層をなす事物や人物にふれる内面の旅行記とも言うべきミステリー仕立ての小説。

ヴェネツィア 水の迷宮の夢、イタリア(ヨシフ・ブロツキー、1992年、アメリカ)

ロシアからアメリカへの亡命後、17年間ほぼ毎年、少なくとも20回以上滞在した、ヴェネツィアの印象記。ヴェネツィアの水と光をモチーフに、多くの隠喩やアフォリズムを織り込んだ。作者は1987年ノーベル文学賞受賞。

ダリオ・フォー喜劇集、ダリオ・フォー、20世紀、イタリア

現代イタリアを代表する劇作家の日本初作品集。「中世的な道化や権威を風刺し、弱者の尊厳を庇護したこと」を評価され、1997年ノーベル文学賞受賞。

もうすぐ絶滅するという紙の書物について、ウンベルト・エーコ(イタリア)、ジャン=クロード・カリエール(フランス)、2011年

老練愛書家2人による書物をめぐる対話。「紙の書物に未来はあるのか?」との問いに、「ある」と答えて始まる対談形式の文化論は、本を読み愛玩するすべての人々を魅了する。

帰れない山、パオロ・コニェッティ、2017年、イタリア

北イタリアの山麓を舞台に、街の少年と山の少年、2人の人生が交錯する物語。イタリア文学の最高峰「ストレーガ賞」を受賞。世界39言語に翻訳された国際的ベストセラー。

フランス

方法序説、ルネ・デカルト、1637年、フランス

「我思う、ゆえに我あり」。全てを疑い、自己存在の確証から出発し、神の存在や魂の不滅を論じる。

パンセ、ブレーズ・パスカル、1670年、フランス

『パンセ』はフランス語で「思考」。「人間は考える葦」「クレオパトラ の鼻。それがもっと低かったなら、大地の全表面は変わっていただろう」。

マノン・レスコー、アベ・プレヴォ―、1731年、フランス

美少女マノンと騎士デ・グリューの禁断の愛。男を破滅させる女(ファム・ファタール)を描いた最初の文学作品。

法の精神、モンテスキュー、1748年、フランス

司法、立法、行政の三権分立を説いた社会思想の書。多くの現代国家の憲法制定に影響を与え、民主主義と法の支配を保障するための基本的な枠組みを提供した。

カンディード、ヴォルテール、1759年、フランス

主人公カンディードの旅を通じて政治・社会・思想を批判した諷刺小説。最善説(神が創造した世界はすべての可能世界の中で最善のものである)への疑問から生まれた。

社会契約論、ジャン=ジャック・ルソー、1762年、フランス

人民主権など民主主義理論に基づく社会契約説を説く。「一般意志」の概念は市民が自分たちの運命を自分で決定するという民主主義の核心的価値を反映。フランス革命に大きな影響を与えた。

運命論者ジャックとその主人、ドゥニ・ディドロ、1796年、フランス

18世紀フランスを代表する哲学者最晩年の傑作。「この作品を無視すれば、小説の歴史は理解不可能にして不完全なものになる」─ミラン・クンデラ。

悪徳の栄え、マルキ・ド・サド、1797-1801年、フランス

悪を信じて生きたジュリエットの物語。美徳を信じて不幸になる妹ジュスティーヌの物語と対をなす。作者の代表作。

赤と黒、スタンダール、1830年、フランス

愛、野心、裏切り、自己実現など、人間心理を鮮やかに描写した、革命前夜の社会派小説。サマセット・モーム『世界の十大小説』の一つ。

ゴリオ爺さん、オノレ・ド・バルザック、1835年、フランス

愛娘二人に全財産を注ぎ込み窮死するゴリオ爺さんの物語。人間の欲望、社会の厳しさ、その中で生き抜く人々の生き様が描かれる。サマセット・モーム『世界の十大小説』の一つ。

パルムの僧院、スタンダール、1839年、フランス

ナポレオンを崇拝する青年貴族の波乱万丈な物語。痛烈な諷刺的批判を有するリアリズム文学の傑作。ワーテルローの戦いの描写はレフ・トルストイに影響を与えた。

三銃士、アレクサンドル・デュマ・ペール、1844年、フランス

田舎出身の主人公が銃士になるべくパリに出て、有名な三銃士と協力しながら困難を解決していく冒険活劇。「一人は皆の為に、皆は一人の為に」。

カルメン、メリメ、1845年、フランス

情熱的なジプシー女カルメンに振り回され、悪事に身を染めてしまう山賊の身の上話。ビゼー作曲のオペラも有名。

椿姫、デュマ・フィス、1848年、フランス

高級娼婦マルグリットは純粋な青年アルマンと真実の愛に目覚めるが、アルマンの父親から別れるように頼まれ身を引く。作者の体験に基づいた悲恋。

愛の妖精、ジョルジュ・サンド、1849年、フランス

フランスの田園地方を舞台に、双子の兄弟と野性的な少女ファデットの成長と恋愛が、繊細な筆致でみずみずしく描かれる。作者は音楽家のリストやショパンと関係を持ったことで有名。

ショパンの手紙、フレデリック・ショパン、19世紀、フランス

祖国ポーランドへの思いや作家ジョルジュ・サンドとの関係など、天才作曲家の人間像と生涯が浮かび上がる重要な資料。

ドラクロワの日記、ウジェーヌ・ドラクロワ、19世紀、フランス

見つけられないため保留

葬送、19世紀前半、フランス(平野啓一郎、2002年、日本)

音楽家ショパンと画家ドラクロワの2人を主人公とした歴史小説。芸術家の苦悩と、創造の歓喜を描く。

ボヴァリー夫人、ギュスターヴ・フロベール、1856年、フランス

田舎に退屈した女性が自由で華やかな世界に憧れるも、不倫や借金で追い詰められていく物語。サマセット・モーム『世界の十大小説』の一つ。

悪の華、シャルル・ピエール・ボードレール、1857年、フランス

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新潮社

新しい美の戦慄を創造した象徴派詩人によるバイブル。その影響力は計り知れない。

レ・ミゼラブル、ビクトル・ユゴー、1862年、フランス

フランス革命など、当時の社会情勢や民衆の生活も詳述した歴史小説。タイトルの意味は「悲惨な人々」。

海底二万里、ジュール・ヴェルヌ、1870年、フランス

主人公のアロナクス教授が最新鋭潜水艦ノーチラス号に乗り、大西洋に現れた謎の巨大生物の正体を暴く冒険の旅に出る。海洋冒険小説の古典的傑作。

八十日間世界一周、ジュール・ヴェルヌ、1872年、フランス

80日間で世界一周することは可能か?全員が否に賭ける中、主人公は全財産を賭け可能であることを証明するための旅に出る。

昆虫記、ファーブル、1878年、フランス

昆虫の生態観察を綴った物語。読み物的な語り口と、擬人化した表現が多い。ノーベル賞候補には文学賞として上がった。

脂肪の塊、ギ・ド・モーパッサン、1880年、フランス

普仏戦争でプロイセン軍に占領されたルーアンのフランス人居住者達の物語。「脂肪の塊」は娼婦エリザベート・ルーセの愛称。作者の出世作であり、その数多い短編小説の中でも最も有名な作品の一つ。

ノアノア、ポール・ゴーギャン、1901年、フランス

画家のタヒチ滞在記。「…楽園で最初の男と女もおそらくこんな風だったろう(本文より)」タイトルはタヒチ語で「かぐわしい香り」。

科学と仮説、アンリ・ポアンカレ、1908年、フランス

科学という営みの根源について省察し、仮説の役割を哲学的に考察。後の科学、哲学に大きな影響を与えた。

オペラ座の怪人、ガストン・ルル―、1910年、フランス

パリのオペラ座の歌姫クリスティーヌを愛する怪人の物語。映画化、ミュージカル化多数の世界的人気作品。

失われた時を求めて、マルセル・プルースト、1913年、フランス

主人公の回想と観察を通じて、社交界の人間関係や美の追求を描く。それまで固定的であった小説というものの考え方を変えるきっかけとなり、20世紀文学に新しい地平を切り開いた。

田園交響楽、アンドレ・ジッド、1919年、フランス

盲目の少女が牧師に引き取られ、「真実を知りたい」という願いから視力回復手術を受ける物語。視力を得た彼女に現実はどう見えたのか?作者は1947年ノーベル文学賞受賞。

夜間飛行、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ、1931年、フランス

郵便飛行業がまだ危険視されていた草創期に、事業の死活を賭けた夜間飛行に従事する人々を描いた物語。『星の王子様』の作者のもう一つの代表作。

嘔吐、ジャン=ポール・サルトル、1938年、フランス

絶望から吐き気をもよおす研究者のモノローグ。作者の哲学をわかりやすく伝えるために小説化した実存主義の聖典。作者は1964年ノーベル文学賞受賞。

異邦人、アルベルト・カミュ、1942年、フランス

人間社会に存在する不条理の物語。主人公が殺人の理由を「太陽のせい」と答えるのが有名。作者は1957年ノーベル文学賞受賞。

星の王子様、サン=テグジュペリ、1943年、フランス

砂漠に不時着した飛空士と、宇宙からやって来た小さな王子さまの物語。「大切なものは、目に見えない」。

ペスト、アルベルト・カミュ、1947年、フランス

(フランスの植民地)アルジェリアのオラン市をペストが襲う。苦境の中、団結する民衆たちを描き、無慈悲な運命と人間との関係性が問題提起される。作者は1957年ノーベル文学賞受賞。

悲しみよこんにちは、フランソワーズ・サガン、1954年、フランス

17歳の少女セシルが南フランスの別荘で過ごす一夏の物語。パリの新聞社ル・モンドが選ぶ20世紀の100冊の1冊。

シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店、シルヴィア・ビーチ、1956年、フランス

作者が1919年にパリのオデオン通りに開いた書店の物語。文学的サロンとしてヘミングウェイ、フィッツジェラルド、T・S・エリオット等が集まり、1922年にジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』を出版した。

野生の思考、クロード・レヴィ=ストロース、1962年、フランス

文明人の科学的思考と未開人の野生の思考を対比しながら西洋を自己批判。20世紀思想史における画期的な名著。

デュシャンは語る、マルセル・デュシャン、1966年、フランス

希代の芸術家の生涯と作品、そして彼が探求した芸術の本質について深く理解するための重要な一冊。

暗いブティック通り、パトリック・モディアノ、1978年、フランス

記憶を失った主人公が、過去の思い出を取り戻すためにパリの街をさまよい、せつない事実に次々と遭遇する物語。1978年ゴンクール賞受賞。作者は2014年ノーベル文学賞受賞。

農耕詩、クロード・シモン、1981年、フランス

フランス革命、第二次世界大戦、スペイン市民戦争と、ウェルギリウスの『農耕詩』を想起させる広大な畑地や森や庭が広がり。軍事と農事をめぐる二百年の物語。作者は1985年ノーベル文学賞受賞。

愛人 ラマン、マルグリット・デュラス、1984年、フランス

仏領インドシナ(現ベトナム)に住んでいた時に知り合った華僑の青年との初めての性愛体験を描き、世界的ベストセラーとなった自伝的小説。1984年ゴンクール賞受賞。

黄金探索、J・M・G・ル・クレジオ、1985年、フランス

失われた楽園を取り戻すため、父の遺した海賊の地図と暗号文を手がかりに、終わりなき財宝探索の旅に出る自伝的小説。作者は2008年ノーベル文学賞受賞。

シンプルな情熱、アニー・エルノー、1991年、フランス

離婚した女性教師と、妻子ある東欧の外交官の激しく「シンプルな」肉体関係を描いた自伝的小説。年下男性との愛の体験を赤裸々に綴り衝撃を呼んだベストセラー。作者は2022年ノーベル文学賞受賞。

フランスの遺言書、アンドレイ・マキーヌ、1995年、フランス

ソ連からフランスに亡命した作者の自伝的小説。ロシアの少年は、フランス系ロシア人の祖母からフランス語・フランス文化を「遺産」として接ぎ木された。1995年ゴンクール賞受賞。

太陽王の使者、ジャン=クリストフ・リュファン、1997年、フランス

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早川書房

1699年、エジプトはオスマン・トルコ帝国の率いるイスラム教徒の支配下にあった。太陽王の異名をとるフランス国王ルイ14世は、そんな状況を打破すべく、途方もない計画を企てる。1997年ゴンクール賞最優秀新人賞受賞作。

悲しみを聴く石、アティーク・ラヒーミー、2008年、フランス

戦争で植物状態となった夫に、妻が秘密を告白していく物語。アフガニスタンからフランスに亡命し両国の二重国籍を有する作者の代表作。2008年ゴンクール賞受賞。

三人の逞しい女、マリ―・ンディアイ、2009年、フランス

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早川書房

父に捨てられた弁護士のノラを始めとする三人の女たちの絡み合う生を描いた物語。セネガル人の父とフランス人の母の間に生まれた現代フランスの最重要作家の代表作。2009年ゴンクール賞受賞。

地図と領土、ミシェル・ウェルベック、2010年、フランス

孤独な天才芸術家ジェドが世捨て人作家ウエルベックと出会い友情をはぐくむが、その作家は何者かに惨殺される。鬼才ウエルベックの最高傑作と名高い2010年ゴンクール賞受賞作。

HHhHプラハ、1942年、ローラン・ビネ、2010年、フランス

ユダヤ人大量虐殺の首謀者である「金髪の野獣」ハイドリヒと、彼を暗殺すべくプラハに潜入した二人の青年の物語。2010年ゴンクール賞最優秀新人賞受賞作。

ヌヌ 完璧なベビーシッター、レイラ・スリマニ、2016年、フランス

パリの若い夫婦が雇ったベビーシッターが幼い子供たちを殺す事件を描き、人種、性、階級、職業等における差別、家事労働の過小評価、保守派の台頭、移民政策、女性による女性の搾取など、多くの問題を提起する。2016年ゴンクール賞受賞。

三つ編み、レティシア・コロンバニ、2017年、フランス

3つの大陸、3人の女性、3通りの人生。インド、イタリア、カナダの女性たちが女性特有の困難に立ち向かう物語。美しい髪をたどって、つながるはずのない物語が交差する。

人類の深奥に秘められた記憶、モアメド・ムブガル・サール、2021年、フランス

セネガル出身パリ在住の駆け出し作家ジェガーヌが、同郷の作家T・C・エリマンの謎を追う。なぜ人間は、作家は、“書く”のか? 2021年ゴンクール賞受賞。

スペイン

ドン・キホーテ、セルバンデス、1605年、スペイン

騎士道物語に没頭し現実と物語の区別がつかなくなった男が、騎士ドン・キホーテと名乗って冒険の旅に出る。スペイン文学の古典的名作。

パスクアル・ドゥアルテの家族、カミーロ・ホセ・セラ、1942年、スペイン

ミゲル・デ・セルバンテスの『ドン・キホーテ』に次いで2番目に多く読まれているスペイン文学とされることもある作品。作者は1989年ノーベル文学賞受賞、1995年セルバンテス賞受賞。

アルファンウイ、ラファエル・サンチェス・フェルロシオ、1951年、スペイン

スペインの国民的作家による、独自の感性を持つ少年が社会の規範から逃走し固有の現実を作り上げて行く物語。2004年セルバンテス賞受賞。

用水路の妖精たち、フランシスコ・ウンブラル、1976年、スペイン

20 世紀後半のスペインを代表する作家・知識人の自伝的小説。因習と宗教に制約された地方都市に育った一少年の成長物語。2000年セルバンテス賞受賞。

仔羊の頭、フランシスコ・アヤラ、1978年、スペイン

「人びとの心の中の内戦」として展開した悲劇的なスペイン市民戦争の実相を、市井の庶民の内省と諦観と後悔の裡に描いた短編集。1991年セルバンテス賞受賞。

そよ吹く南風にまどろむ、ミゲル・デリーベス、20世紀、スペイン

20世紀スペイン文学の巨匠の、都会と田舎、異なる舞台に展開される四作品を収録。作者を特徴づける自然、身近な人々、死、子どもが過不足なく融合。1993年セルバンテス賞受賞。

風の影、カルロス・ルイス・サフォン、2001年、スペイン

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集英社

内戦の傷跡が残るバルセロナを舞台に、少年の恋愛・冒険・成長が描かれる世界的ベストセラー。スペインのサッカー選手イニエスタさんも好きな本に挙げている。

アコーディオン弾きの息子、ベルナルド・アチャーガ、2003年、スペイン

スペイン内戦から民族解放運動まで、波乱の近現代史を描き、美食だけではないバスクの真の姿を伝える物語。現代バスク語文学を代表する巨編。

ポルトガル

ペソアと歩くリスボン、フェルナンド・ペソア、1925年、ポルトガル

紙幣になったこともあるポルトガルの国民的詩人によるリスボンの観光案内。当時と現在の写真を入れて編集した魅力的な案内書。

供述によるとペレイラは…、ポルトガル(アントニオ・タブッキ、1994年、イタリア)

リスボンの小新聞社の中年文芸主任が、ひと組の若い男女との出会いによって、思いもかけぬ運命の変転に見舞われる。主人公は、情報・政敵・すべての反民主主義体制から自由を擁護する象徴。作者の最高傑作。

白の闇、ジョゼ・サラマーゴ、1995年、ポルトガル

突如として「白い闇」に覆われて失明するという謎の伝染病が一国を席巻する物語。善意と悪意の狭間で人間の価値が試される。1998年ノーベル文学賞受賞。

ガルヴェイアスの犬、ジョゼ・サラマーゴ、2018年和訳版刊行、ポルトガル

小さな村ガルヴェイアスに巨大な物体が落ちてきたことをきっかけに、村人たちと犬たちの生活が描かれる物語。作者は現代ポルトガル文学を代表する作家の一人。本作でポルトガル語圏のブッカー賞とも称されるオセアノス賞(ブラジル)を受賞。

ベルギー

死都ブリュージュ、ジョルジュ・ローデンバック、1892年、ベルギー

灰色の都ブリュージュを舞台に、亡き妻に生き写しの女性との悲劇的な恋愛を描いた物語。世紀末のほの暗い夢のうちに生きた作者が、限りない哀惜をこめて描く黄昏の世界。

ペレアスとメリザンド、モーリス・メーテルリンク、1892年、ベルギー

架空の王国アルモンドを舞台にペレアスとメリザンドの禁断の恋を描いた戯曲。フォーレ、シェーンベルク、ドビュッシー、シベリウスなどの音楽家に題材とされている。作者は1911年ノーベル文学賞受賞。

青い鳥、モーリス・メーテルリンク、1908年、ベルギー

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岩波書店

貧しいきこりの子どもチルチルとミチルが、「幸福」の象徴である「青い鳥」を求めて冒険の旅へ出る童話劇。本作で「幸せの青い鳥」という表現が定着。作者は1911年ノーベル文学賞受賞。

残念な日々、ディミトリ・フェルフルスト、2006年、ベルギー

ベルギーのオランダ語圏、フランダース(フランドル)生まれの作者が、小さな村での貧しく、下品で、愛情にみちた少年時代を描いた自伝的物語。ベルギー、オランダでベストセラー。

フランダースの声 現代ベルギーアンソロジー、2013年和訳版刊行、ベルギー

フランダース(フランドル)出身の作家5名による短編5作が収められたアンソロジー。

オランダ

痴愚神礼讃、デジデリウス・エラスムス、1511年、オランダ

痴愚の女神モリアーが大演説を行い人間社会の愚行を風刺。王侯貴族や聖職者・神学者・文法学者・哲学者ら権威者を徹底的にこき下ろす。

エチカ、バールーフ・デ・スピノザ、1677年、オランダ

ユークリッド幾何学の形式に基づき神、人間の精神について定義と公理から演繹的に論証した。

ゴッホの手紙、ヴィンセント・ファン・ゴッホ、19世紀、オランダ

弟テオや友人らと交わした手紙集。ゴッホの芸術観や制作意図を深く理解するための貴重な書。

アンネの日記、アンネ・フランク、1947年、オランダ

ナチスドイツのユダヤ人狩りを避けるために隠れ家に潜んだ8人のユダヤ人達の生活を少女が日記に記録したもの。ユネスコの世界の記憶に登録。

天国の発見、ハリー・ムリシュ、1992年、オランダ

ハーグの街角でのマックスとオノの出会いから始まる不思議な物語。オランダ人作家で最もノーベル賞に近いと言われた国民的作家の代表作。

不快な夕闇、マリーケ・ルカス・ライネフェルト、2018年、オランダ

オランダの酪農家一家に育った10歳の少女が「自分のウサギの代わりに兄が死にますように」と神に祈ると、それが現実となる。一家はその悼み方がわからず・・・。2020年ブッカー国際賞受賞(史上最年少)。

ある犬の飼い主の一日、サンダー・コラールト、2019年、オランダ

生きるよろこびを伝え、読書の楽しみを与えてくれる、うつくしい「小さな宝石」のような本(リブリス文学賞選評)。

イギリス

アーサー王物語、トマス・マロリー、1485年、イギリス

最後の晩餐で使われた聖杯を探す円卓の騎士たちの物語などを含む、中世アーサー王文学の集大成。

夏の夜の夢、ウィリアム・シェイクスピア、1595-96年、イギリス

人間の男女は結婚の問題を抱え、妖精の王と女王はけんか中。しかし、惚れ薬が持つ魔法の力で悲劇が一転ドタバタ喜劇に。メンデルスゾーンの『結婚行進曲』も有名。

ロミオとジュリエット、ウィリアム・シェイクスピア、1595-96年、イギリス

敵対する家同士の子の禁断の恋。9ヶ月の原作『悲話ロミュスとジュリエット』をわずか5日の物語へと凝縮し、幸福から悲劇への急激な転落を描いた。

ヴェニスの商人、ウィリアム・シェイクスピア、1596-97年、イギリス

ヴェニスの商人がユダヤ人の高利貸しから借金をする喜劇。法律を盾にした冷徹か、時には法を曲げる慈悲か。

ハムレット、ウィリアム・シェイクスピア、1603年、イギリス

デンマークの王子ハムレットが父王の死の真相を知り、叔父クローディアスへの復讐を誓う。ハムレットの苦悩と狂気、人間心理の描写が鮮やかな悲劇。シェイクスピア四大悲劇の一つ。

オセロー、ウィリアム・シェイクスピア、1604年、イギリス

副官になれなかった人事に不満を持つイアーゴーがオセローの妻の浮気をでっちあげる。シェイクスピア四大悲劇の一つ。

リア王、ウィリアム・シェイクスピア、1605年、イギリス

老王リアは、王位を退くにあたって、3人の娘のうちで孝行な者に領地を与えると約束するが、口だけの娘と誠実な娘を見誤る。シェイクスピア四大悲劇の一つ。

マクベス、ウィリアム・シェイクスピア、1606年、イギリス

将軍マクベスは魔女の予言を信じ、妻と謀って主君を暗殺、王位に就く。しかし内面・外面の重圧に耐えきれずに錯乱して破滅する。シェイクスピア四大悲劇の一つ。

リヴァイアサン、トマス・ホッブズ、1651年、イギリス

政治哲学の古典。人間の自然状態を闘争状態と定義し、それを解決するにはリヴァイアサン(国家)との社会契約が必要と説いた。

失楽園、ミルトン、1667年、イギリス

旧約聖書『創世記』を基に、堕天使ルシファーの再起と人間アダムとイヴが楽園から追放されるまでを描いた叙事詩。ダンテの『神曲』と共にキリスト教文学の代表作。

ロビンソン・クルーソー、ダニエル・デフォー、1719年、イギリス

船が難破し漂着した無人島で、いくつもの困難を乗り越えていくロビンソンの物語。近代小説の原点。

トム・ジョウンズ、ヘンリー・フィールディング、1749年、イギリス

貧しい孤児トム・ジョウンズが冒険と愛を求めて旅をする。人間関係のからくり細工のような名作。サマセット・モーム『世界の十大小説』の一つ。

国富論、アダム・スミス、1776年、イギリス

現代経済学の基礎を築いた名著。市場のメカニズム、労働価値説、自由貿易など後の経済学を形成する重要な概念・理論を提唱した。

人口論、トマス・ロバート・マルサス、1798年、イギリス

人口増加と資源の限界を論じ、経済学と社会政策に大きな影響を与えた。自然資源の保全と持続可能性が重要視される現代社会においても関連性を持つ。

高慢と偏見、ジェーン・オースティン、1813年、イギリス

自己決定的な結婚観と、人間関係における誤解と偏見の克服を描いた、現代でも共感できる普遍性のある物語。サマセット・モーム『世界の十大小説』の一つ。

フランケンシュタイン、メアリー・シェリー、1818年、イギリス

科学者に見捨てられた人造人間が孤独と絶望から復讐を誓う。科学的野心と倫理的問題。最初のSF小説との評価もあり。

オリバー・ツイスト、チャールズ・ディケンズ、1837-39年、イギリス

オリバーは養育院で生まれ、すぐに母親が死亡。非人間的な扱いに耐えかね9歳のときロンドンへ逃亡・・・苛酷な運命に翻弄される少年の物語。

嵐が丘、エミリー・ブロンテ、1847年、イギリス

荒野の一画に建つ暗い雰囲気の屋敷「嵐が丘」を舞台に、愛憎と復讐の物語が展開。サマセット・モーム『世界の十大小説』の一つ。

クリスマス・キャロル、チャールズ・ディケンズ、1843年、イギリス

守銭奴スクルージがクリスマスに過去・現在・未来を旅する超常的な体験をすることで改心する物語。作者を世界的に有名にした記念碑的な小説。

デイヴィッド・コパフィールド、チャールズ・ディケンズ、1850年、イギリス

主人公が社会の荒波に揉まれながら成長し、作家として成功するまでを描いた半自伝的小説。サマセット・モーム『世界の十大小説』の一つ。

二都物語、チャールズ・ディケンズ、1859年、イギリス

舞台はロンドンとパリ。2人の青年と、無罪の虜囚の娘との関係を軸に、フランス革命前後を描く歴史小説。現在までに2億冊以上発行。

種の起源、チャールズ・ダーウィン、1859年、イギリス

自然選択による進化論を提唱。生物学の根本を変え、科学だけでなく、宗教や哲学の論争も引き起こした歴史的名著。

自由論、ジョン・スチュアート・ミル、1859年、イギリス

個人の自由の不可侵性を明確にし、多数派による少数派への専制を警告するなど、現代民主国家の個人への干渉の限界を明確化した重要な作品。自由主義を語る上で欠かせない古典。

不思議の国のアリス、ルイス・キャロル、1865年、イギリス

少女アリスが夢の中で遭遇する一連の奇妙な冒険を描いた児童文学の傑作。

ジキル博士とハイド氏、スティーブンソン、1886年、イギリス

高潔な紳士ジキル博士が、負の人格ハイドを創造し、殺人事件を引き起こす。「二重人格」の代名詞的作品。

緋色の研究(シャーロック・ホームズ)、コナン・ドイル、1887年、イギリス

シャーロック・ホームズシリーズの最初の作品。ホームズとワトソンが出会い、ベイカー街221B番地でルームシェアを始める。伝説はここから始まった。

闇の奥、ジョセフ・コンラッド、1899年、イギリス

作者が英国船員だったときのアフリカ、コンゴ川での経験を元に描いた西洋植民地主義の闇。『グレート・ギャツビー』は本作の設定や構造を真似ている。

『闇の奥』と『グレート・ギャツビー』の共通点(ジョセフ・コンラッド、スコット・フィッツジェラルド)
『闇の奥(Heart of Darkness)』は、1902年に発表されたジョセフ・コンラッドの代表作です。スコット・フィッツジェラルドは『グレート・ギャツビー』(1925年)を書く際に『闇の奥』の構造や設定を利用します。

月と六ペンス、サマセット・モーム、1916年、イギリス

画家ポール・ゴーギャンをモデルにした主人公が、安定した生活と家族を捨てて絵を描く夢を追う、芸術至上主義の生き様が描かれる。

ダロウェイ夫人、ヴァージニア・ウルフ、1925年、イギリス

第一次世界大戦の爪痕が残るロンドンでダロウェイの1日を「意識の流れ」の手法で描く。モダニズム文学の代表作。

アクロイド殺し、アガサ・クリスティー、1926年、イギリス

村の名士アクロイドの殺人事件。容疑者の甥は姿をくらませ、事件は迷宮入りかと思われたが、名探偵ポアロがこの難事件を引き受ける。推理小説史上に残る名著かつ作者の代表作の一つ。

失われた地平線、ジェームズ・ヒルトン、1933年、イギリス

ヒマラヤ山脈の奥地にある不老不死の楽園シャングリラを舞台にした物語。「シャングリラ」が理想郷の代名詞として広く知られるきっかけとなった。

オリエント急行殺人事件、アガサ・クリスティー、1934年、イギリス

名探偵ポアロシリーズの第8作目。全乗客に堅牢なアリバイがある難事件で、大胆なトリックと衝撃的な結末から作者の代表作の一つとされる。

雇用・利子および貨幣の一般理論、ジョン・メイナード・ケインズ、1936年、イギリス

経済状況を改善し失業を解消するためには、政府による財政政策及び金融政策など様々な面からの政策が必要であると説いた。現代経済学の出発点かつ今なお必読の古典。

レベッカ、ダフニ・デュ・モーリエ、1938年、イギリス

主人公は海難事故で妻を亡くした貴族に後妻として迎えられる。しかし彼の邸宅マンダレーには、美貌の先妻レベッカの存在感が色濃く遺されていた。ゴシックロマンの金字塔。

そして誰もいなくなった、アガサ・クリスティー、1939年、イギリス

「絶海の孤島」を舞台にしたクローズド・サークルもの。童謡の詩になぞらえて登場人物達が次々と殺されていく。作者の最も多く出版された作品(1億冊以上)、『聖書』を1位とするすべての書籍の中で6番目に多く販売(2009年時点)。

動物農場、ジョージ・オーウェル、1945年、イギリス

動物たちが人間を追放し自分たちの農場を作るが、指導者の豚が独裁者と化し恐怖政治へ変貌していく。スターリン体制下ソ連の全体主義と独裁政治を風刺した名作。

1984年、ジョージ・オーウェル、1949年、イギリス

全体主義国家に統治された近未来を描くディストピアSF小説。平和省が戦争をして、真理省が嘘をつき、愛情省が殺人をする。後世の社会や思想へ今なお多大な影響を与え続けている世界的名著。

指輪物語、J・R・R・トールキン、1954年、イギリス

冥王サウロンが作った力の指輪を軸に、ホビット、エルフ、人間、ドワーフ、魔法使い、ゴブリン、トロルなど、多彩な種族が登場するファンタジー小説。映画『ロード・オブ・ザ・リング』の原作。

第二次大戦回顧録、ウィンストン・チャーチル、1948-1954年、イギリス

第二次世界大戦中のイギリス首相による回顧録。歴史的にも貴重な記録。作者は1953年ノーベル文学賞受賞。

世界十大小説、サマセット・モーム、1954年、イギリス

作家でもある作者独自の鋭い視点と洞察力で各作品の理解を深めてくれる解説書。作品だけでなく作家の生涯や人物の解説もあり。

時計仕掛けのオレンジ、アンソニー・バージェス、1962年、イギリス

近未来の高度管理社会を舞台としたディストピア小説。15歳の少年アレックスは、平凡で機械的な毎日にうんざりしていた。アメリカの出版社モダン・ライブラリー「20世紀の英語の小説ベスト100」。

ビートルズ全詩集、1960-1970年、イギリス(2000年、日本)

時代を超え世界中に愛されている183曲を、正確な原詞に基づき忠実な対訳で送るコンプリート・コレクション。豪華ハード・カヴァーの永久保存版。

利己的な遺伝子、リチャード・ドーキンス、1976年、イギリス

生物は遺伝子の「利己的」な目的(生存/複製)を達成するための「乗り物」に過ぎないという視点を提供した革新的な科学書。ダーウィンの自然選択説では説明しきれない問題を解決した。

星を継ぐもの、ジェイムズ・P・ホーガン、1977年、イギリス

月面で発見された5万年前の死体の謎を追いつつ、人類の生い立ちを解明していくSF小説。一世を風靡した作者のデビュー作かつ不朽の名作。

銀河ヒッチハイクガイド、ダグラス・アダムス、1979年、イギリス

地球が宇宙バイパス建設のために突然消滅し、地球最後の生き残りとなった平凡な英国人が宇宙をヒッチハイクしながら旅をするSFコメディー。イーロン・マスクさんの思想に大きな影響を与えた。

ホーキング 宇宙を語る、スティーブン・ホーキング、1988年、イギリス

英国の物理学者が一般読者に向けて、ビッグバン、ブラックホール、光円錐を含めた宇宙論を説明。1000万部以上を売り上げている世界的ベストセラー。

日の名残り、カズオ・イシグロ、1989年、イギリス

短い旅に出た老執事が、美しい田園風景のなか古き佳き時代を回想。失われゆく伝統的英国を描いた。1989年ブッカー賞受賞。

ハリーポッターと賢者の石、J・K・ローリング、1997年、イギリス

両親を亡くした少年が、ホグワーツ魔法魔術学校で友と出会い、魔法を学び、闇の魔法使いと戦う冒険を描いたファンタジー小説。子供から大人まで楽しめる世界的人気シリーズの第一巻。

アムステルダム、イアン・マキューアン、1998年、イギリス

もしものときはお互いを安楽死させることを約束した親友同士が、やがて憎しみあい破滅に至るまでを描く。辛辣な知性で現代のモラルを痛打して喝采を浴びた。1998年ブッカー賞受賞。

フェルマーの最終定理、サイモン・シン、2000年、イギリス

一般読者が理解できるよう難解な専門用語を避けながら、証明がもつ歴史や意義、数学者たちの情熱や希望をドラマティックかつ鮮やかに描くことに成功した名作。

ロゼッタストーン解読、レスリー・アドキンズ&ロイ・アドキンズ、2001年、イギリス

18世紀末にナポレオンのエジプト遠征が持ち帰った碑石ロゼッタストーンの解読競争を描いた物語。異能の天才学者と失われた文字を巡る興奮の歴史ドラマ。

わたしを離さないで、カズオ・イシグロ、2005年、イギリス

臓器を提供するためだけに生まれ、死んでいく、クローン人間がいる世界を描く。写真のポジとネガのように、クローン人間を描くことで、人間の本質を浮き上がらせる手法が秀逸。作者は2017年ノーベル文学賞受賞。

宇宙創成、サイモン・シン、2006年、イギリス

ビッグバン宇宙論の全歴史と、学者たちの汗と涙の物語。熱い人間ドラマと宇宙の壮大さに感動する科学ノンフィクション。

量子革命: アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突、マンジット・クマール、2009年、イギリス

20世紀最大の発見「量子」についての科学ノンフィクション。アインシュタインとボーアの論争など、人間ドラマも交えながら、物理学百年の流れを追体験できる。

ライフシフト、リンダ・グラットン、2016年、イギリス

2007年生まれの50%は100歳以上生きる。この人生100年時代を見据え、現代の急速な変化に適応するための洞察に満ちた本。年齢で人生のステージを区切る時代は終わった。

ライフシフト 100年時代の人生戦略 The 100-Year Life リンダ・グラットン アンドリュー・スコット
『ライフシフト100年時代の人生戦略』とは?『ライフシフト 100年時代の人生戦略』は、ロンドン・ビジネス・スクールの教授であるリンダ・グラットンとアンドリュー・スコットが書いたベストセラーです。先進国の2007年生まれの2人に1人が103...

クララとお日さま、カズオ・イシグロ、2021年、イギリス

AI(人工知能)を搭載したロボットのクララが、病弱な少女ジェシーと友情を育んでゆく。はたして人間はAIで再現できるのか?

アイルランド

ガリヴァー旅行記、ジョナサン・スウィフト、1726年、アイルランド

ガリヴァーの旅行記を通じて、当時の政治、社会、人間性を皮肉り、問題提起する風刺小説。

ドリアン・グレイの肖像、オスカー・ワイルド、1890年、アイルランド

美青年ドリアン・グレイの破滅の物語。美、芸術、道徳、罪、罰などを巧みに絡め、洗練されたプロットと美しい文体で多くの読者を魅了する。

ドリアン・グレイの肖像:あらすじ・原書で読んだ感想・考察 オスカー・ワイルド
『ドリアン・グレイの肖像』とは?概要『ドリアン・グレイの肖像』は、アイルランドの小説家・劇作家オスカー・ワイルドさんの代表作かつ唯一の長編小説です。ざっくりのあらすじ:自分は老いるのに肖像画は老いない、逆だったらいいのに!と強く願ったら本当...

サロメ、オスカー・ワイルド、1893年、アイルランド

新約聖書を元にした戯曲。王女サロメが、自身の恋する預言者ヨカナーンの生首を所望する、狂気の物語。

サロメ:あらすじ・英語版の感想・考察 オスカー・ワイルド
『サロメ』とは?『サロメ』はアイルランドの小説家・劇作家のオスカー・ワイルドさんによる、新約聖書を元にした戯曲です。初演は1896年で初版は1893年(いずれもフランスでフランス語)、英語版は1894年に出版。初めて日本語に翻訳したのは森鴎...

真面目が肝心、オスカー・ワイルド、1895年、アイルランド

アーネスト(真面目)という名前が鍵を握る、社会の偽善と虚飾を風刺した喜劇。ワイルド劇の頂点とも評される名作。

真面目が肝心:あらすじ・原書で読んだ感想・考察 オスカー・ワイルド
『真面目が肝心』とは?『真面目が肝心』はアイルランドの小説家・劇作家のオスカー・ワイルドさんによる喜劇です。初演は1895年のロンドンで、作者の絶頂期に発表。そのクオリティーの高さからワイルド劇の頂点とも評されている名作です。「真面目」とタ...

ドラキュラ、ブラム・ストーカー、1897年、アイルランド

吸血鬼ドラキュラ伯爵と、これを退治しようとするヴァン・ヘルシング教授とその仲間たちを描いたゴシック/ホラー小説。

ピグマリオン、ジョージ・バーナード・ショー、1913年、アイルランド

強烈なロンドン訛りを持つ花売り娘イライザに、たった6カ月で上流階級のお嬢様のような話し方を身につけさせることは可能か?当時の階級社会に対する辛辣な諷刺であり、かつ女性の自立に関するテーマをも扱っている戯曲。作者は1925年ノーベル文学賞受賞。

ダブリナーズ、ジェイムス・ジョイス、1914年、アイルランド

作者が「半身不随もしくは中風」と呼んだ20世紀初頭の都市ダブリン。そこで生きる人々の生活を描いた全15作の短編集。

ユリシーズ、ジェイムス・ジョイス、1918年、アイルランド

ダブリンのとある1日を冴えない中年の男とその周囲の人々を通じて描く。各章や登場人物はホメロスの『オデュッセイア』と対応=1日には神話と同じ価値がある。20世紀前半モダニズム文学の最も重要な作品の一つかつ20世紀を代表する大長編小説。

ゴドーを待ちながら、サミュエル・べゲット、1952年、アイルランド

2人のホームレスが救済者ゴドーを待ちながらひまつぶしに興じている。不条理演劇の代表作として演劇史にその名を残し、多くの劇作家たちに強い影響を与えた。作者は1969年ノーベル文学賞受賞。

海に帰る日、ジョン・バンヴィル、2005年、アイルランド

最愛の妻を失った老美術史家が、記憶に引き寄せられるように、小さな海辺の町へと向かう物語。カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』をおさえてブッカー賞受賞。

グリーン・ロード、アン・エンライト、2015年、アイルランド

自分の居場所はどこなのか。アイルランドの厳しくも美しい緑豊かな風景は読んでいるだけで懐かしくなる。現代アイルランド文学の第一人者が描くある家族の物語。2015年アイルランド文学賞受賞作。

カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ、サリー・ルーニー、2017年、アイルランド

21歳の女子学生フランシスは、かつての恋人(同性)ボビーと詩の朗読パフォーマンスをしている。そこに既婚俳優のニックが現れ・・・。ミレニアル世代の代弁者が世界にセンセーションを巻き起こした新時代の恋愛小説。

北アイルランド

ミルクマン、アンナ・バーンズ、2018年、北アイルランド

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河出書房新社

舞台は1970年代終わりの北アイルランド。謎の牛乳配達人はテロリストなのか?国家独立をめぐるテロと性的抑圧を生きる18歳女性の不安と絶望を描いた物語。2018年ブッカー賞受賞。2020年国際ダブリン文学賞受賞。

スコットランド

ラナーク―四巻からなる伝記、アラスター・グレイ、1981年、スコットランド

スコットランド文学の奇才の第一長篇にして最高傑作。物語は、記憶を持たない青年ラナークの第三巻・第四巻から、画家志望の少年の第一巻・第二巻へと進む。あらゆるジャンル・小説形式をミックスした現代の叙事詩。

スコットランド物語、ナイジェル・トランター、1987年、スコットランド

スコットランドの人気作家による歴史小説。古代ケルト王国から大英帝国の一翼を担った19世紀までの長い歴史を描く。

シャギー・ベイン、ダグラス・スチュアート、2020年、スコットランド

1980年代のグラスゴーを舞台に、男らしさを求める時代に馴染めない少年と、自分を認めてくれる母の物語。やがて母は酒に溺れ姉兄は家を離れていくが・・・。2020年ブッカー賞受賞。

ウェールズ

息をひそめて、トレッツァ・アッツォパルディ、2000年、ウェールズ

1960年代のウェールズを舞台にした、イタリア系移民ガウチ家の物語。家族が暴力と貧困により崩壊していく様子を静かな語り口で鮮烈に描き出し、英文壇に衝撃を与えた。2000年ブッカー賞最終候補作。

荊の城、サラ・ウォーターズ、2002年、ウェールズ

19世紀のロンドンを舞台に、スリの一家で育った少女が詐欺師にある計画を持ちかけられるゴシック犯罪小説。2002年ブッカー賞最終候補作。2005年BBCにてドラマ化。

アイスランド

北欧神話と伝説、12~13世紀、アイスランド

『エッダ』は北欧神話の初期形態を伝える文書群で、神々の物語や英雄伝説を描く。『サガ』は中世アイスランドで成立した散文作品群で、主にノルウェーとアイスランドの歴史を扱う。

ノルウェー

人形の家、ヘンリック・イプセン、1879年、ノルウェー

新たな時代の女性の姿を世に示した戯曲。「女性蔑視からの解放」をテーマに描かれた。

オスロ警察殺人捜査課特別班 アイム・トラベリング・アローン、サムエル・ビョルク、2013年、ノルウェー

オスロの山中で見つかった六歳の少女の首吊り遺体。少女の首には「ひとり旅をしています(アイム・トラベリング・アローン)」のタグがかけられていた。世界中が震撼した北欧ベストセラーのサスペンス・スリラー。

デンマーク

童話集、アンデルセン、1835〜1866年、デンマーク

人間性や道徳、社会的価値などをテーマにした子供から大人まで楽しめる童話集。「人魚姫」、「マッチ売りの少女」、「みにくいアヒルの子」などが有名。

死に至る病、キルケゴール、1849年、デンマーク

「絶望」を「死に至る病」と呼び、「絶望」についてこれ以上詳しい本は存在しないかもしれないほど詳細に掘り下げた。

王の没落、ヨハネス・ヴィルヘルム・イェンセン、1900-01年、デンマーク

16世紀のデンマーク王クリスチャン2世の没落を描いた歴史小説で、20世紀デンマークで最も偉大な作家の代表作。1999年には20世紀デンマークで最高の小説に選ばれた。作者は1944年ノーベル文学賞受賞。

スウェーデン

ニルスの不思議な旅、セルマ・ラーゲルレーヴ、1906-07年、スウェーデン

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株式会社 福音館書店

スウェーデンの子どもたちが、楽しく自国の地理・歴史を学ぶための“補助教材”として書きあげた物語。作者は1909年ノーベル文学賞受賞、スウェーデンの紙幣になっていたこともある。

長くつ下のピッピ、アストリッド・リンドグレーン、1945年、スウェーデン

「あしながおじさん」にヒントを得てできた、世界一つよい少女の物語。2002年にノルウェー・ノーベル研究所が選んだ「世界文学名作百選」の一つ。

悲しみのゴンドラ、トーマス・トランストロンメル、1996年、スウェーデン

60以上の言語に翻訳されている世界的詩人の唯一の邦訳詩集。日本の俳句にも深い造詣を持つ。作者は2011年ノーベル文学賞受賞。

ファクトフルネス、ハンス・ロスリング、2018年、スウェーデン

データを基に世界を正しく見る習慣を啓蒙する書。10の思い込みを特定し、それらが我々の世界観をどのように歪めるかを解き明かす。

フィンランド

カレワラ、エリアス・リョンロート、1849年、フィンランド

フィンランド各地で竪琴に乗せて歌い継がれてきた大民族叙事詩で、フィンランド語文学のうち最も重要なものの一つ。本書は筆者により採集・編纂された原典版を平明な口語訳にしたもの。フィンランドの作曲家ジャン・シベリウスは『カレワラ』に影響を受けた音楽を多数作曲しているほか、文学、絵画など、フィンランドのさまざまな文芸に影響を与えた。

ムーミン谷の彗星、トーベ・ヤンソン、1946年、フィンランド

ムーミンと友人たちが地球に接近してくる彗星を調査する旅に出る。冒険、友情、協力、普遍的なテーマが子供から大人まで魅了し続ける人気シリーズ。

四人の交差点、トンミ・キンヌネン、2014年、フィンランド

北国の歴史と一家の営みが豊かに響きあう百年の物語。ベストセラーランキングで13週連続第1位を獲得し数多くの賞を受賞。すでに16か国で翻訳出版が決定。

エストニア

蝶男:エストニア短編小説集、メヒス・ヘインサー、2022年和訳版刊行、エストニア

エストニアの新世代作家による短編小説集。フランス語、ドイツ語など、英語以外にも数多くの言語に作品が翻訳され、エストニア国外の読者からも大きな支持を得ている。

ジョージア

僕とおばあさんとイリコとイラリオン、ノダル・ドゥンバゼ、1959年、ジョージア

「私は自由が欲しかった。そのために笑いを選んだんだ」と述懐する作者の、笑いに満ちた半自伝的作品。20世紀後半ジョージアの代表的ユーモア小説。

ロシア

スペードの女王、アレクサンドル・プーシキン、1834年、ロシア

主人公ゲルマンが伯爵夫人からカードゲームの必勝法を聞き出そうとする短編。ドストエフスキー『罪と罰』の主人公ラスコーリニコフは、このゲルマンが原型。

鼻、ニコライ・ゴーゴリ、1842年、ロシア

理髪師がパンの中から人間の鼻を見つけ、その鼻が街を徘徊するという不条理な物語。ユーモラスで風刺的な筆致が魅力。

はつ恋、イワン・ツルゲーネフ、1860年、ロシア

16歳の少年が初恋について回想し、友人たちに向けて記した手記の形をとる、半自伝的な中編小説。作者が生涯で最も愛した小説。

戦争と平和、トルストイ、1865年、ロシア

ナポレオン時代のロシアを描いた歴史小説。個々の人間が大きな歴史の流れにどのように影響を与えるかを深く掘り下げた。サマセット・モーム『世界の十大小説』の一つ。

罪と罰、ドストエフスキー、1866年、ロシア

個人の行動と社会的倫理との間の葛藤を深く掘り下げて、人間の罪と罰、そして救済についての普遍的な問いを投げかけた。

アンナ・カレーニナ、トルストイ、1877年、ロシア

既婚のアンナが若い男と不倫して破滅する物語。ドストエフスキーに「芸術上の完璧であって、現代、ヨーロッパの文学中、なに一つこれに比肩することのできないような作品」と言わしめたロシア文学の金字塔。

カラマーゾフの兄弟、ドストエフスキー、1880年、ロシア

強欲かつ好色な成り上がり地主フョードル・カラマーゾフとその三人の息子たちの物語。サマセット・モーム『世界の十大小説』の一つ。

かもめ、アントン・チェーホフ、1896年、ロシア

湖畔の田舎屋敷を舞台にした群像劇を通じて人生と芸術を描いた。作者の名声を揺るぎないものにした代表作かつ、ロシア演劇・世界の演劇史の記念碑的な作品。

イワン・デニーソヴィチの一日、アレクサンドル・ソルジェニーツィン、1962年、ロシア

スターリン時代の強制収容所での一日を描き、人間性の圧殺者を告発。強靭なヒューマニズムと高度な技量に裏打ちされた世界的なベストセラー。

レクイエム、アンナ・アフマートヴァ、1963年、ロシア

作者の家族がスターリンの大粛清の犠牲となり監獄に投獄されていた時に書かれた詩。ソ連では検閲で発禁になったが、ドイツでの出版を経て、ペレストロイカ時代にソ連でも解禁。

巨匠とマルガリータ、ミハイル・ブルガーコフ、1967年、ロシア

モスクワに出現した悪魔の一味が引き起こす不可解な事件の数々を描いた物語。ソ連当局から体制批判とされ、出版は作者の死後に。「原稿は決して燃えない」。

ソーネチカ、リュドミラ・ウリツカヤ、1993年、ロシア

本の虫で容貌のぱっとしないソーネチカ。最愛の夫の秘密を知って彼女は…。作者は今ロシアで最も活躍する人気作家の1人。本作は世界各国語に翻訳されフランスとイタリアで文学賞受賞。

手紙、ミハイル・シーシキン、2010年、ロシア

現代のモスクワに住む彼女、1900年の中国に出兵している彼、時代を超えた二人の文通。作者は現代最高のロシア語作家の1人で、ロシアの主要文学賞を全て受賞、作品は35カ国語以上に翻訳。

五月の雪、クセニア・メルニク、2014年、ロシア

ロシア北東部の町マガダンで、長くこの土地に暮らす一族と、流れ着いた芸術家や元囚人たちの人生が交差する物語。作者はロシアからアラスカへ移住した経験を持つ。本作で国際ディラン・トマス賞最優秀賞、フランク・オコナー国際短編賞を受賞。

ディープ・シンキング 人工知能の思考を読む、ガルリ・カスパロフ、2017年、ロシア

伝説のディープ・ブルー戦から20年。チェスの元世界王者が、人間がどのように人工知能(AI)と対峙し、協働すべきかを説き、「機械との競争」から学んだ“創造”の本質を探求。羽生善治さんの解説付き。

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