ライフシフト 100年時代の人生戦略 The 100-Year Life リンダ・グラットン アンドリュー・スコット

ライフシフト 100年時代の人生戦略 リンダ グラットン、アンドリュー スコットThe 100-Year Life イギリス

『ライフシフト100年時代の人生戦略』とは?

『ライフシフト 100年時代の人生戦略』は、ロンドン・ビジネス・スクールの教授であるリンダ・グラットンとアンドリュー・スコットが書いたベストセラーです。

先進国の2007年生まれの2人に1人が103歳まで生きる「人生100年時代」が到来するとし、人生の設計や選択肢がどのように変わるかを考察。

これまでの人生設計は「20年学び、40年働き、20年休む」という「教育・仕事・老後」のたったの3段階でしたが、これからは学び直しや転職、長期休暇の取得など人生の選択肢が多様化するため「マルチステージ」という前提の人生設計が必要になると説きます。

また、お金や健康だけでなく、無形資産としてのスキルや知識、仲間や評判、アイデンティティなどの重要性も論じられます。

『ライフシフト100年時代の人生戦略』の読書メモ

以下は、個人的に重要と思ってメモしたものです。

  • Age is no longer stage(年齢はもはやステージではない)。
  • 2007年生まれの50%は100歳以上生きる。この長寿時代に教育→仕事→引退の3-Stageモデルは無理、マルチステージへ移行せよ。
  • 無形資産(知識/スキル、健康/人間関係、変化する力)も大切。
  • 過去の常識を捨てれるかで長寿は福音にも呪いにもなる。

『ライフシフ100年時代の人生戦略』の感想

今後は、寿命は伸びる、仕事の数は減る、物価は上がる、年金受給開始年齢は伸びる、シニアの給料は下げられる。

この状況で人間1人が生きるのに年収◯百万円必要、週5フルタイムの正社員は勝ち組、仕事を通じて自分の存在意義を感じる、って価値観は時代の流れに逆らって泳いでるみたいだなと思いました。

それに、「生き残るのは強い者ではなく変化できる者」って言葉が個人的に好きじゃないです。理由は別に生き残る為に生きてる訳ではないから。

お金の為、仕事を得る為、その為に勉強。そこに寿命を費して本当に後悔ない?money richでもtime poorなら±0だし消費した寿命は取り返せない。何になら時間を使っても後悔しない?

本書の言っていることはごもっともで、そこは全然否定するつもりはなく、本書の通りにできれば多くの人が幸せと思うであろう人生を送れるとは思います。

ただ一方で、私が天邪鬼だからと言われればそれまでですが、本書の通りにやって生き残る事に魅力を感じませんでした。

じゃあどうする?

現実は変えれなくても考え方は変えれる。私が目指したい人生は『年収90万円で東京ハッピーライフ』だと思いました。

今は週5フルタイムの正社員で、何百万円という年収を得ていますが、目標の貯金額が溜まったあとは、仕事は週1以下、年収は100万円以下に抑え、自分の時間を増やし、好きな本を読みまくりたいと思いました。

本書の通りに生きたいとは思わなかったけど、その代わりに、じゃあどんな人生を生きたいか?と改めて自分に問うことができ、今後のライフプランが明確になったという意味で、本書を読んで良かったと思います。

本書へ共感するしないはさておき、人生100年時代と言われるこれからの生き方を考えるうえで、必読の名著であることは間違いないと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました